ミステリー界の超新星・結城真一郎による異色のミステリー小説「#真相をお話しします」(新潮文庫)が、Mrs. GREEN APPLEのフロントマン大森元貴と、timeleszの菊池風磨のダブル主演で実写映画化され、2025年4月25日に公開されることが決定した。2人は共に映画初主演となる。
原作の「#真相をお話しします」は、“新感覚”大どんでん返しの5連撃が話題を呼び、2023年本屋大賞にノミネート。その後も、コミカライズ化、オーディオブック化、さらには韓国・中国・台湾・タイの4か国で海外翻訳される注目作。ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった警備員・桐山を菊池が、その横にいる謎の男・鈴木を大森が演じ、「妖怪シェアハウス」シリーズなどの豊島圭介監督がメガホンを取った。
映画初出演にして、菊池とのダブル主演を務めることになった大森は、脚本について「ジェットコースターのように話が進むので、グッと心を奪われて読み進めていきました」とコメント。菊池も「展開の予想ができず、読めば読むほど謎が深まって最後に伏線回収されていく。すっきりする部分と、ある種もやっとする部分のバランスが面白いと思いました」とその魅力を語った。
お互いの役柄については、「風磨くんは警備員だけど、僕は謎な男(笑)言えないことだらけです」(大森)、「2人は仲がいい友達のような関係だけど、お互いがそこまでお互いのことを知らない。だからリアルと近いです(笑)」(菊池)と、共に笑いを交えたコメントを寄せた。
また、併せてスーパーティザービジュアルとスーパーティザー映像が公開。大森と菊池が真剣な面持ちで正面を向く2ショットビジュアルとなっており、2人が演じる人物がどんなキャラクターなのか全く謎に包まれたままだ。一方映像では、暗く怪しげな警備室。意味ありげに口角を上げる鈴木(大森)となにかを祈っている様子の桐山(菊池)のカットが差し込まれ、この警備室と2人が物語にどのように関わっていくのか、誰も知らない“#真相”が気にならずにはいられない内容となっている。(高橋理久)
大森、菊池、豊島監督、結城(原作者)のコメント全文は以下の通り。
大森元貴(鈴木役)
出演のお声がけをいただいた時は、「どうして僕?」という驚きが率直な感想でした。最初は畑が違うなと思いためらっていましたが、脚本を拝読して力になれることがあるかもしれないと思いました。脚本はジェットコースターのように話が進むので、グッと心を奪われて読み進めていきました。映画の撮影は初めてだったので最初はドキドキしていましたが、風磨くんが温かく迎えてくださり、とても心強かったです。優しいお兄ちゃんのようでした。まだ言えないことが沢山ありますが、ぜひ映画館で観てほしいと思います。
「#真相」はね、映画館でね、観ておかないと(笑)
菊池風磨(桐山役)
主演としてこの作品のお話しをいただいたことに、まず驚きました。そして大森くんとの共演はなにより楽しみが大きかったです。大森くんは演技経験が少なかったそうですが、それがうそと思うくらい。胸を貸してもらえるくらいどっしりと構えてくれていた感じが素敵でした。脚本は展開の予想ができず、読めば読むほど謎が深まって最後に伏線回収されていく。すっきりする部分と、ある種もやっとする部分のバランスが面白い作品だと思いました。大森くんと僕の組み合わせも、異色だと思いますし、ストーリーにも謎は多いので、この謎を解くために映画館に観に行っていただいて、「ケセラセラ」な気持ちで帰っていただきたいと思います(笑)
豊島圭介監督
謎とどんでん返しが緻密に組み上げられた結城真一郎先生の原作に、映画ならではのスペシャルな仕掛けを施して完成させたこの作品。本当の「真相」にたどり着くまでに、いくつもの「違和感」を仕掛けました。最後まで、誰を、何を信じたらいいのか、ドキドキするような“考察的映画体験”ができる、誰も見たことのない映画になったと自負しています!
今回、はじめて映画出演をする大森元貴くんには舌を巻きました。演技について熱く議論ができるし、様々なアイディアをいくつも提案してくれる。しかも芝居はナチュラルさと狂気が共存している。「あんたはベテラン個性派俳優か!」となんどか突っ込みかけました。
そして、これまでいくつもの作品を共にしてきた、戦友ともいえる菊池風磨くん。今回は、今までにないやさぐれた役柄で、いままでにない極限状態での演技を要求したのですが、「風磨、あんな顔するんだ!」と僕すら驚くほどの新境地を見せてくれました。
こんな二人のジリジリ、ヒリヒリする芝居が最後に到達するとんでもない境地。どんな「真相」が待っているのか、ぜひご期待ください!
結城真一郎(原作者)
映画のエンドロールに「原作者」として載るのが昔から夢でした。その夢がこんなにも早く、こんなにも豪華な W 主演で実現することを心から嬉しく思います。小説の惹句で「映像化不可能」と謳われることがよくありますが、この『#真相をお話しします』に関してはずっと「映画化不可解」な作品であると思っていました。
個々に繋がりのない独立した物語で構成された短編集が、いかにして一本の映画として成立するのか。
また、大森さんと菊池さんのお二人は、どんな人物を演じるのか。真相はぜひ劇場で、その目でお確かめください。
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