天海祐希が13日、都内で行われた『映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」』の“開店”初日舞台あいさつに登壇し、役のために挑戦した特殊メイクの知られざる苦労を語った。この日は、上白石萌音、大橋和也(なにわ男子)、伊原六花、中田秀夫監督が来場した。
アニメ版も人気の児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(作・廣嶋玲子、絵・jyajya)シリーズの実写映画化作品。不思議な駄菓子屋「銭天堂」を舞台に、願いがかなうといわれる駄菓子を買った人々の物語を描く。
幸運な人だけがたどり着ける、なんでも願いをかなえてくれるふしぎな駄菓子を売る“銭天堂”の店主・紅子を演じる天海。劇中では、特殊メイクでふくよかな紅子を再現しており、「子役の皆さんに会うと“わ~”という顔をしてくれるので、ちゃんと紅子さんになれているんだなとすごくうれしかった」と笑顔を見せる。
その特殊メイクについて、「おすすめします。一度は絶対に体験した方がいい」と共演者に呼びかける天海だが、「やってもらっている間は精神統一しないと、ふらっと遠い世界に連れて行かれるときがあるので、顔はピシッとしたまま付けてもらう」と苦労も告白。
また、「継ぎ目が気になっちゃうんですよね。わからないように作ってくださって、『気にせず(食事も)食べてください』と言われていたんですけど、自分は気になるし、(顔を)動かさないように食べるのは食べにくくて、どんどんどんどんやせていきました。でも特殊メイクを付けていたので、監督もわからなかったですよね」とも打ち明ける。さらに天海は、大橋に向かって「あなた、(私のこと)笑かしたでしょ」とイタズラをリーク。大橋は「『笑かしたらダメよ』と言われると、笑かしたくなるじゃないですか。『笑かしてくれ』と言っているのかな? と思って毎回笑かしました」と笑顔で振り返っていた。
紅子をライバル視している少女・よどみを演じた上白石は「天海さんとご一緒することをデビューした時から目標にしてきたので、本当にうれしかったです。まさかこんなに睨み合えると思っていなくて、天海さんに最大限の敵意のこもった目でキッと見られたときに、すごく喜ぶ自分がいました。あの目をこれからも宝物にして頑張っていこうと思いました。すごく幸せな時間でした」と感激しきり。善人を演じることが多い上白石は、悪役の役づくりを問われると「“上黒石”を召喚させました」と話して会場の笑いを誘った。(錦怜那)
『映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」』は全国公開中
【関連情報】
・映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』オフィシャルサイト
・【画像】『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』フォトギャラリー
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