19日、縦型映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2024」授賞式が都内で行われ、俳優で映画祭アンバサダーの三吉彩花をはじめ、歌手・俳優の齊藤京子、萩原健太郎(映画監督)、岡村和佳菜(プロデューサー)、MEGUMI(女優・プロデューサー)、しんのすけ(映画感想 TikTok クリエイター)が登壇し、受賞者に祝福の言葉を送った。
TikTok と東宝が立ち上げた同映画祭では、13歳以上のクリエイターを対象に、スマートフォンなどで撮影された最短1分から最長10分までの「縦型映画」を表彰する。4年目を迎えた今年は約400本の応募があり、17本のノミネート作品の中からグランプリ、準グランプリ、アニメ・CG賞、きみの色賞、特別賞が選ばれた。グランプリ受賞者には、賞金30万円が贈られるほか、東宝のクリエイティブレーベル・GEMSTONのEプロデュースによる、短編映画の制作サポートが受けられる。
今回のグランプリを受賞したのは。“一寸先はおじ”によるアニメーション作品『遊園人』。準グランプリは『モブライフ』(ドラマみる?【ショートドラマ】)、アニメ・CG賞は『灯台守と迷子の幽霊』(カトリトオル)、きみの色賞は『僕の春は何色』(モント)、特別賞は『絶滅メシ』(よしてる/Yoshiteru)が選ばれた。
齊藤は、グランプリ受賞者に制作権が与えられる、新作縦型映画の主演を務めることになっており、受賞を果たした“一寸先はおじ”に「一目見たときに絵のタッチの独特さに引き込まれました。衝撃的な結末など、現代人には考えさせられる内容になっていると思いました。(新作に)出演させていただけるのがとても楽しみです。アニメということで声のお仕事ができるのが楽しみです」と意気込みを語る。
映画祭のアンバサダーを務めた三吉は「俳優として表現者としてエンタメを発信するジャンルが幅広くなったと思います。今回はその授賞式に参加させていただき光栄に思っています。ここから世界へ発信していくクリエイターの皆さんを、私も応援していきたい」と述べ、グランプリ作品に対しても「『遊園人』は審査員全員が票を入れていました。ストーリーや引き込まれる世界観の中で、これからどんな作品を撮られるのか、制作者の未来を見てみたいという思いから選出しました」とグランプリの理由を明かした。
グランプリを受賞した“一寸先はおじ”は「このような素晴らしい賞をいただき感謝しています。自分が普段生活している中で感じたことを素直に表現した内容になっています。作品の中にスマホの描写が多く、スマホが悪のように感じられるかもしれませんが、何が悪か正義かを問う作品ではなく、それぞれの人が一人でも多くの人を気にかける気持ちを持つことで、何か幸せなことが訪れるのではないか、そういう思いで制作をしました」と自身の作品を紹介。今後の活動についても「今まではアニメーションをメインにやってきたんですが、それだけでなく実写にも挑戦していきたいです」と目標を語っていた。(取材・文:名鹿祥史)
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