2025年1月10日の「金曜ロードショー」枠(日本テレビ系・毎週金曜よる9時~)で、宮崎駿監督(※崎は「たつさき」)によるスタジオジブリのアニメーション映画『ハウルの動く城』が放送されることが明らかになった。よる9時から11時34分までの放送枠40分拡大で、ノーカットで放送される。
2024年11月20日に公開から20周年を迎えた本作。第75回アカデミー賞長編アニメ賞を受賞した『千と千尋の神隠し』(2001)に続いて宮崎監督が手がけた本作は、イギリスのファンタジー作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」が原作。宮崎監督が「Howl's Moving Castle」という原題に「城が動くって面白い」と惹かれたことから制作が決まったという。
帽子屋で働く18歳の少女ソフィーは、魔法使いのハウルと関わったために、彼をつけ狙う荒れ地の魔女の呪いで90歳のおばあさんにされてしまう。家を出て家政婦としてハウルの城に住み込むことになったソフィーは、城で暮らす火の悪魔カルシファーや、少年マルクルと家族のように過ごし、共同生活の中でハウルとも心通わせていく。
声優キャストにも豪華な顔ぶれが集結。ソフィーに倍賞千恵子、ハウルに木村拓哉、荒れ地の魔女に美輪明宏、火の悪魔カルシファーに我修院達也、少年マルクルに神木隆之介がふんするほか、大泉洋、原田大二郎、加藤治子らが名を連ねる。
制作にあたり宮崎監督は、まず作品の主役ともいうべき動く城のデザインから作業を開始。しかし城のデザインに悩み、鈴木プロデューサーと話しながら大砲や屋根、煙突などを描き、メカ(機械)とも怪物ともつかない、ユニークな城を作り上げた。足はニワトリの足と戦国時代の足軽の足で悩み、ニワトリの足にすることになったとも。
現在ジブリパークでは『ハウルの動く城』をモチーフとした「ウィンターイルミネーション」が開催中(2025年2月3日までの予定)。(石川友里恵)
あらすじ
18歳の少女・ソフィーは、長女として亡き父の残した帽子屋を一人で切り盛りしてきたが、それは決して彼女の望んだ生き方ではなかった。ある日、出征兵士でにぎわう町中でソフィーは兵隊にからまれる。その窮地に救いの手をさしのべたのは通りすがりの美青年。彼は不思議な力でそのまま空へと舞い上がり、ソフィーを束の間の空中散歩にいざなうのであった。夢のような出来事に心奪われるソフィー。しかしその夜、ソフィーは、店を訪れた荒地の魔女に呪いをかけられ、90歳のおばあちゃんに姿を変えられてしまう。このままではいられない!意を決して荷物をまとめて荒地を目指すソフィー。夕暮れ迫る荒地を歩いていると、その向こうから、目の前に奇怪な形をした「ハウルの動く城」が姿を現したのだった……。
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