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『ロード・オブ・ザ・リング』新作、故クリストファー・リーのサルマン復活!遺族の承諾得て本人ボイス使用

シネマトゥデイ 映画情報 2024年12月16日 7時0分

 実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の200年前の物語をアニメーションで映像化した『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日全国公開)に登場する白の魔法使いサルマンの声が、実写三部作と同じくクリストファー・リーさんであることが明らかになった。

 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』でも知られる騎士の国ローハンを舞台に、ヘルム王の娘である若き王女・へラの戦いを描く本作。監督を務めたのは、アニメ「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」などで知られる神山健治だ。

 実写映画でサルマンを演じたクリストファーさんは2015年6月、心不全のため93歳でこの世を去った。復活のアイデアは、実写三部作の脚本を手掛け、本作のプロデューサーを務めるフィリッパ・ボウエンが、生前のクリストファーさんから受け取った手紙と、彼の妻ビルギット・クロエンケさんと交わした会話から生まれたという。昨今、亡くなった俳優をデジタルやAI技術で復活させる作品が増える中、本作はAI技術による復元ではなく、生前にクロエンケさんから承諾を得て、過去の『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの膨大なアーカイブから、優秀なスタッフたちがリーさんの音声を探し出したことで実現した。

 劇中では、前日譚映画『ホビット 決戦のゆくえ』(2014)でサルマンがガラドリエルに「Are you in need of assistance, my Lady?」と尋ねるセリフの別テイクを使用している。ボウエンは「正直に言うと、そのセリフが見つかるかどうかわからなかった」と告白。同じ声が出せる別キャストを起用する可能性もあったそうだが、「クリストファー・リーの声を演じられる人はいるかもしれない。でも、私はそうは思わない」とボウエン。「彼の声を使えたことが本当に嬉しいし、素晴らしいことだと感じています」と喜びを語っている。(編集部・倉本拓弥)

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