ソニー・ピクチャーズ製作のマーベル新作映画『クレイヴン・ザ・ハンター』で主人公セルゲイ・クラヴィノフを演じたアーロン・テイラー=ジョンソンがリモートインタビューに応じ、R指定で映像化されたヴィランについて、スーパーヒーロー映画の思い出と共に語った。
アーロンといえば、マシュー・ヴォーン監督による『キック・アス』シリーズや、クイックシルバーを演じた『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』などスーパーヒーロー映画と縁が深い。「子供の頃からティム・バートン版『バットマン』やクリストファー・リーヴのスーパーマンを観てきました」と懐かしみながら、「リアリティーを持たせた世界でマーベルのキャラクターを演じることができたのは、とても嬉しかったですし、『クレイヴン・ザ・ハンター』を本来あるべきR指定で製作できたことも、スリリングで楽しい経験でした」と充実感をにじませる。
『クレイヴン・ザ・ハンター』は、ソニーが展開するマーベルユニバースにおいて初めてR指定を受けた作品。「物語をPG-13指定にするべきかどうか、たくさん議論を交わしました」とレーティングを下げる可能性もあったそうだが、結果的にバイオレンス描写満載のR指定アクションとして製作された。「ソニーのトム・ロスマン会長のおかげで、J・C・チャンダー監督にある程度の自由が保証され、語るべきストーリーを紡ぐことができました。R指定で製作できたことはとても幸運なことでした。また、R指定であることは、原作コミックやクレイヴンのファンのためにも良い判断だったと思います
百獣の王のパワーを宿すクレイヴンは、強靱な肉体を持つ最強ハンターだ。アーロンは原作さながらの体型を目指すため、筋トレなどの身体づくりを徹底した。
「マーベルのコミュニティーでは、原作の見た目に近づけることが重要になります。クレイヴンは威圧的で身体も大きく、鍛え抜かれた肉体を持っています。それはコスチュームでもあるので、肉体的にも挑戦でした。私はかなり厳しいトレーニングを行い、クレイヴンの体格を手に入れました。また、クレイヴンとして柔軟性や機敏性も重要で、動物のように素早く動くことが求められました。常識破りの肉体ですが、引き締まっていることも大切です」
そんなクレイヴンの前に立ちはだかるのが、スパイダーマンの悪役でもお馴染みのライノだ。『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)から約10年ぶりの実写化となるため、「ファンもライノの話題で盛り上がっていると思います」とアーロン。「ライノもまた、過去のトラウマを抱えているキャラクターです。クレイヴンとの凄まじいバトルにも期待していてください。クレイヴンは容赦しませんし、諦めずにどこまでも獲物を狙いますよ」と自信をのぞかせる。
先ごろ、ソニーの『スパイダーマン』ユニバースが本作を持って終了するというニュースが報じられた。インタビューは終了報道が出る前に実施されており、アーロンは『クレイヴン・ザ・ハンター』に登場する他キャラクターの今後にも大きな期待を寄せていた。「この映画はセルゲイがクレイヴン・ザ・ハンターになるオリジンストーリーですが、同時に、他のキャラクターの物語の始まりでもあるんです。皆さんは『このキャラをもっと観たい』『この話がこの先どうなるのか気になる』という気持ちになって映画館を出るはずです」(取材・文:編集部・倉本拓弥)
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