ディズニー超実写版『ライオン・キング』(2019)の前日譚映画『ライオン・キング:ムファサ』(全国公開中)で悪役ライオン・キロスの声を担当したマッツ・ミケルセンが来日インタビューに応じ、数あるディズニー映画の中から特に好きな作品を3本挙げた。
マッツは、ディズニー・ピクサーの大ヒット作『モンスターズ・インク』(2001)のデンマーク吹き替え版で悪役・ランドール役を務めたほか、ディズニー傘下のマーベル・スタジオが製作した『ドクター・ストレンジ』(2016)でヴィランのカエシリウス役を担当。同じくディズニー傘下のルーカスフィルムでは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)で主人公の父親ゲイレン・アーソ役、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)で科学者フォラー役を務めるなど、ディズニーと縁が深い。
最新作『ライオン・キング:ムファサ』では、主人公ムファサに恨みを持つ冷酷な敵ライオン・キロスの声を担当。劇中では歌唱にも挑戦しており、キロスの劇中歌「バイバイ」をイケボで歌いあげている。
そんなマッツに、好きなディズニー映画を聞いてみると、まず挙げたのが『ジャングル・ブック』(1995)。2016年には、ジョン・ファヴロー監督によって実写化もされた名作アドベンチャーだ。「たくさん理由がありすぎるのですが、とってもチャーミングな映画だと思うんです」とマッツは語る。
「これを挙げないわけにはいかない」と2本目に挙げたのは、今年30周年を迎えたアニメーション版『ライオン・キング』(1994)。自身の子供たちと一緒に観た作品として印象に残っているといい、「子供たちはみんな、魅力的なキャラクターと世界観に圧倒されるはず」と明かした。
そして3本目に挙げたのは、ディズニー初の長編アニメーション作品である『白雪姫』(1937)。来年3月には実写映画の公開も控えている。「『白雪姫』は当時、素晴らしい偉業を成し遂げました。ディズニー初の長編アニメーションとして、作品の質も高い」と評価している。
ちなみに、好きなマーベル映画はサム・ライミ監督が手がけた『スパイダーマン』1作目(2002)、ルーカスフィルム作品では『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)がお気に入りだと回答した。
名作を作り続けるディズニーについて、マッツは「ディズニーは作品群ごとに、それぞれが違う魅力やトーンがあります。マーベルもルーカスフィルムもピクサーも、似たような作品にはなりません。ディズニー作品の共通点を挙げることは、とても難しいのです。クリエイティブな面で自由が確保されていることこそ、ディズニーが多くのスタジオを同じ屋根の下に並べることができるカギなのです」と語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
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