神木隆之介が一人二役で主演を務めた日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS系・毎週日曜よる9時~)が22日に最終回を迎えた、劇中では、端島に生きた主人公・鉄平(神木)に「似ている」と言われていた、現代パートの主人公・玲央(神木・一人二役)の“正体”も明かされ、X(旧Twitter)で視聴者から驚きの声があがった。(ネタバレ注意。以下、最終話の内容に触れています)
「海に眠るダイヤモンド」は、石炭産業で躍進した1955年からの長崎県・端島と2018年の東京を舞台にした、高度経済成長期と現代の日本を結ぶ、70年にわたる愛と友情、家族の物語。神木が端島の炭鉱員の家に生まれた鉄平と、現代の東京のホスト・玲央という、違う時代に生きる主人公を演じる。「アンナチュラル」「MIU404」の脚本家・野木亜紀子、監督・塚原あゆ子、プロデューサー・新井順子による初の日曜劇場。
最終話では、いづみ(宮本信子)が玲央に、鉄平はリナ(池田エライザ)と駆け落ちをしたきり消息を絶ったと告げ、2人が消えた“あの夜”のことを玲央に語り始める。
1965年3月。新区域から石炭が出たことで息を吹き返した端島では、本格操業へ向けて張り切る鉄平の姿が。しかし、鉄平が誠の通院のために度々リナと長崎へ渡っていたことで、島民たちの間では2人の仲を疑うよからぬ噂も立っていた。賢将(清水尋也)からそのことを聞き、すぐに否定する鉄平。しかしその裏で鉄平はリナと、誰にも言えないある秘密を共有していた。
そんなある日、鉄平とお互いを思い合い、秘密の交際を続けていた朝子(杉咲花)は、鉄平から「話がある」と呼び出される。しかし約束の夜、仕事を終えた朝子のもとに、鉄平が姿を見せることはなかった。鉄平と朝子の運命が分かれた“あの夜”、一体何が起こったのか。
そして現代。いづみが持っていた10冊の鉄平の日記に、大きな秘密がまだ隠されていた。黒く塗り潰された字、破かれたページの本当の意味。そんな中、玲央といづみは再び長崎を訪れることに。そこで2人が知ることとなる鉄平の思い。70年の時を超えた、愛と青春と友情、そして家族の物語の結着が描かれた。
これまで、玲央が「忘れられない人」に似ているという理由から声をかけ、端島の記憶を語ってきたいづみ。最終話では、鉄平の幼なじみである賢将と百合子の子供、古賀考明(滝藤賢一)が持っていた、当時の端島を記録した映像が、いづみの孫・星也(豆原一成)から玲央に届く。
長崎の宿泊先で映像を再生すると、そこには、進平(斎藤工)や朝子と共に記録されていた鉄平の姿が。しかし、その顔は玲央とは似ておらず、鉄平を見て涙するいづみに、玲央が「え? 俺ぇ、あのぉ、似て……る?」と言うと、いづみも「似てないねぇ」と返し、「ない、ない」とお互いに笑い合う。
「初めて会った時、子供たちと喧嘩して、家出して、そしてたら鉄平に似ているあなたが……そう見えたの」と言ういづみは、自分たちが青春をすごしたころとそう変わらない年齢でありながら、死んだように生きる玲央に「ただ、声をかけたかったのかも。どうかした? 元気ないねぇって。外勤さんみたいに」と明かす。端島を愛し、“外勤さん”として島の人々のことを常に気にかけ、声をかけていた鉄平。その思いを継いだような、いづみの気持ちを知った玲央は「そっか……俺は、鉄平に声をかけられたってことか」とほほ笑む。
この事実に多くの視聴者が衝撃を受けたようで、Xでは「まさかの鉄平と玲央が似てないなんて!!!びっくり」「玲央と鉄平のつながりは予想外だった」「なるほど、玲央と朝子の想像で似ていたのか」「鉄平が玲央に似てない事実秀逸だったな全ては朝子の記憶の物語だったんだ」など、驚きや感心する声が寄せられていた。(西村重人)
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