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庵野秀明、「宇宙戦艦ヤマト」森雪は“初恋の人” 声優・麻上洋子を前に緊張

シネマトゥデイ 映画情報 2025年1月10日 23時21分

 アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の放送50周年を記念したセレクション上映「『宇宙戦艦ヤマト』放送50周年記念セレクション上映【PROGRAM3】トークショー付き上映会」が10日に都内で開催され、「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明が司会として登壇し、ゲストとしてヒロイン・森雪役を務めた声優の麻上洋子(一龍斎春水)、「宇宙戦艦ヤマト2199」の公式コミカライズを手掛けたマンガ家のむらかわみちおが駆けつけた。

 庵野は同シリーズについて、中学2年生から50年来のファンであると打ち明け、麻上にも「憧れでした。(当時)追いかけていました。滅多に緊張しないんですけど、今日は緊張しています」と感慨深げな表情で声をかける。

 庵野は「この作品をきっかけに第一次声優ブームが起こったんです。当時はビデオがまだ普及していなかったので、カセットテープで音を録音し、声だけを繰り返し聞いていました。テレビアンテナの調子が悪いとノイズが入ったりするんです。懐かしいです」と当時を回顧し、その上で「雪は笑い方がすごくいいんです。(女性に対して)好きっていう感覚を覚えたのは森雪が初めてです。だから初恋の人でもあるんです」と打ち明ける。

 イベント中も麻上の声に度々聞き入り、麻上から「ぼーっとした顔してますよ」と言われると、「聞き入っちゃって……」と照れ笑い。麻上が「西崎さん(西崎義展プロデューサー)には『くん』がいいって言われたんです。古代くんの『くん』がいいって」と声質を褒められたエピソードを披露すると、隣で「わかってますね……」とこれにも納得した表情だった。

 麻上は当時、雪を演じるにあたりこだわりも強かったといい「初めの頃のツンケンした雪が好きだったんです。第一話の雪の画に私の声が重なった時、画と声で一つの女優さんなんだって感じました。だから、新しい画に生まれ変わった雪を見ると、違う人の声でいいんじゃないかなって思ったりもします」と話したが、庵野は「僕は他の声の雪は考えられないです」と述べ、麻上の森雪の声を改めて賞賛していた。

 開催中の本イベントは、「宇宙戦艦ヤマト」テレビシリーズ(全26話)から庵野が3プログラム、各3話をセレクションして劇場の大スクリーンで鑑賞する内容となっている。【PROGRAM3】(1月10日~16日)は、第23話「ついに来た!マゼラン星雲波高し!」、第24話 「死闘!神よ、ガミラスのために泣け!!」、第26話 「地球よ、ヤマトは帰って来た!!」が上映される。(取材・文:名鹿祥史)

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