俳優の松たか子と脚本家の坂元裕二が13日、都内で行われた映画『ファーストキス 1ST KISS』(2月7日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇。連続ドラマ「カルテット」(2017)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021)などで組んできた二人が、本作での再タッグを嬉しそうに振り返る一幕があった。
ドラマ「海に眠るダイヤモンド」、映画『わたしの幸せな結婚』『ラストマイル』などの塚原あゆ子がメガホンをとった本作は、松たか子演じる事故で夫を亡くした女性・硯(すずり)カンナが、夫・駈(かける)と出会う前の15年前にタイムトラベルをして若き日の夫と再び恋に落ちるラブストーリー。夫の駈を松村北斗(SixTONES)が演じる。壇上には松、坂元、松村のほか共演者の吉岡里帆、森七菜、山田兼司プロデューサーも登壇した。
坂元は松を前に「念願だった松さんの映画を作れた」と感慨深げな表情で、松のこの日の衣装に眩しそうに目を細めながら「こういう華やかな松さんの格好を見る機会がなかなかなかったので、さっきエレベーターで一緒になってドキドキしました。この映画を作ってよかったとその時に思いました」と笑顔を見せる。
松も「坂元さんと映画でご一緒できて嬉しかったです。坂元さん、松村さん、森さん、吉岡さんとご一緒して、こういう役を演じるのはこれが最後だろうなと思って撮影していました。(4人とのタッグが)この作品で良かったです」と振り返り、タイムトラベルを題材にした本作の脚本を読んだ時の印象を「脚本を読んだ時はこれ面白い、どうやって撮るの? って思っていました」と笑顔で振り返った。
吉岡も坂元と松との久しぶりのタッグについて「私は『カルテット』で松さんと共演して、松さんは緊張する人でもあり、緊張を解いてくれる人でもあると当時思っていたんです。会うまでは緊張するけど、お芝居に入ると大丈夫だよって言ってくれて緊張を解いてくれるんです」と松との当時の共演を振り返り、その上で「坂元さんの脚本を読んでいる松さんの声がとても好きです」とコメント。「今回も脚本を読んで、松さんの声が自然と聞こえてきました。松さん以外、考えられない役だと思いました。まさにミューズでした」と感想を述べていた。(取材・文:名鹿祥史)
【関連情報】
・『ファーストキス 1ST KISS』公式サイト
・【画像】松たか子、松村北斗、吉岡里帆、森七菜らイベントの様子
・切なさあふれる場面写真<11枚>
・松たか子、結婚に大事なのは「駄目なところを許せる関係性」
・「カルテット」第6話が神回!松&クドカン夫婦崩壊のワケが切実すぎる
・松たか子、「ロンバケ」出演が一つの分岐点