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坂東龍汰、“母”南果歩からのサプライズレターに感極まる

シネマトゥデイ 映画情報 2025年1月18日 16時4分

 俳優の坂東龍汰が18日、新宿ピカデリーで行われた映画『君の忘れ方』の公開記念舞台あいさつに西野七瀬、南果歩、作道雄監督と共に登壇。母親役の南からサプライズで熱い激励の手紙をもらった坂東が、感極まって目を潤ませる一幕があった。

 本作は、死別との向き合い方をテーマにしたヒューマンストーリー。放送作家・森下昴(坂東)は、付き合って3年になる恋人・美紀(西野)との結婚を控えているなか、突然美紀が交通事故で帰らぬ人になってしまう。茫然自失になる昴だったが、ある出会いをきっかけに前に進む一歩を踏み出す。

 本作が映画単独初主演の坂東は、満員の客席を見渡すと「嬉しいです。岐阜で撮影しているときは、こういう景色は想像できなかった。こんなにたくさんの方に足を運んでいただけて感無量です」と笑顔を見せる。

 自身が演じた昴という役について「自分の客観性を排除しての取り組みでした」と語り、「昴と同じように、僕自身もメンタル的に落ちる瞬間も上がる瞬間もありました。いろいろ山を登っては降りて……と(役と)一緒に旅に出ているような感情でした」と撮影を振り返る。

 この日は、昴の母親・洋子を演じた南から坂東へサプライズレターが披露された。南は監督と坂東と3人で本読みをしたとき「この子は私の息子だ」と瞬時に思えたことを明かし、撮影の待ち時間に坂東の生い立ちの話を聞き、さらに「距離が縮まった」と回顧。

 さらに南は「私自身も『喜怒哀楽』の『哀』を感じやすいタイプですが、あなたの明るさ、人懐っこさは、きっと哀しみの力から来ているのではないかと感じました。人生の中では喜びを見つけて、生きていきたいものですが、私は哀しみや寂しさを知っている人が、本当の喜びを感じ得るのだと思っています。あなたが今まで感じてきたこと全てが、この昴という役に投影されているのだと思います」と迫真の演技を称賛。

 最後に「坂東龍汰様。これからのあなたが楽しみです。身体に気をつけて、いろんな役と出会い、自身の人生を豊かにしていってくださいね。期待しています」と手紙を締めると、坂東は「ありがとうございます。僕も南さんとロケバスの待機時間でお互いの話をした時間をすごく覚えています。その時まで不安があったのですが、その不安を救ってくれる言葉をたくさんかけてくれて、昴という人間を最後まで生きられるなって思えたんです。南さんの言葉がなかったら演じ切れなかったんじゃないかなと思います」と目を潤ませ、言葉に詰まりながらも思いを紡いでいた。

 最後に坂東は「この映画は大切な人を亡くしてしまう作品なのですが、観たあとに温かい風が心に吹き抜ける映画になっていると思います」と作品をアピールしていた。(磯部正和)

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