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日曜劇場「御上先生」飯田P、岡田将生起用の裏に「半沢直樹」の記憶

シネマトゥデイ 映画情報 2025年1月19日 7時3分

 TBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時~)の飯田和孝プロデューサーが、主演の松坂桃李(御上孝役)と対峙する重要な役どころを務める岡田将生(槙野恭介役)の起用理由などを明かした。

 本作は高校教師となった東大卒のエリート文科省官僚・御上孝(松坂)が、令和を生きる生徒たちと共に、汚い大人たちの権力によって子供たちが犠牲になっている現実に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。飯田プロデューサーは2020年のコロナ禍にこの作品の構想を脚本家の詩森ろばと練り始め、日曜劇場「VIVANT」の制作後に主演の松坂へオファーを出したと明かしている。

 岡田の起用について、飯田プロデューサーは「松坂さんにオファーをした時、既にイメージキャストとして岡田さんの名前を書いていました」と早い段階で構想があったと明かす。「御上の文科省官僚の同期ということで、このキャラクターは非常に難しい役どころだと思っていたんです。世の中の皆さんにも絶対身近にいるであろう、親友であり、ライバルであり、仕事をする上での相棒とも呼べる人。そこはしっかり(主人公と)心が通った人だといけないと思っていました」と岡田演じる槙野のキャラクター像を明かし、「松坂さんが今36歳ですが、その年齢層の俳優さんで誰かとなった時に、岡田さんしかいないと思いました」と説明した。

 岡田と飯田プロデューサーは、日曜劇場「小さな巨人」でタッグを組んでいる。「その時の岡田さんの役への向かい方、姿勢がすごく好きだったんです。それを頭に置いた上で、岡田さんと松坂さんが仲良いらしいと。根っこの部分でのお互いの信頼感があり、それが敵対関係や嫉妬だったりを表現する上で、きっと生きるんじゃないかなって思いました」

 飯田プロデューサーはまた、日曜劇場「半沢直樹」のエピソードも紹介し、「パート1に出てくる半沢(堺雅人)、近藤直弼(滝藤賢一)、渡真利忍(及川光博)の三人の同期のエピソードの時に、僕も制作に携わっていたんです。あの三人の関係性、密な感じがすごくあのドラマを支えていたと思っているんです。今回も御上の同期の役は重要だなって思っていました。それで岡田さんにお願いしたいとなりました」と振り返る。

 御上が担任を受け持つ3年2組の生徒を演じるのは、オーディションで選ばれた29名の若手俳優だが、このオーディションについても飯田プロデューサーは「神崎拓斗(奥平大兼)というキャラクターが一番手になるのは最初から想定していました。まずそこを中心にと決めて台本を作ったんです。オーディション台本も御上と神崎のシーン、神崎と次元賢太(窪塚愛流)のやりとりのシーン、富永蒼(蒔田彩珠)と東雲温(上坂樹里)のシーンを始め、4パターンを使って行いました」とこだわりがあったことを回顧する。

 飯田プロデューサーは「選ばれた人のキャラクターをそれぞれのキャラクターに肉づけして生徒役を作り上げていきました」と話し、「誰が誰を演じるかも熟考に熟考を重ねて決めました」と感慨深げ。「このドラマの主役は、生徒たちだと思っています。それは揺るぎない事実」と学園ドラマとして本当の主人公は生徒たちであることを強調。「世の中に生きる、社会、企業人たちを学校の中に投影しているという感じです。カテゴリーとしては学園ドラマですが、サスペンス要素もあり、社会派のエッセンスも入っている作品になっています」とアピールしていた。(取材・文:名鹿祥史)

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