長澤まさみ主演、矢口史靖監督の映画『ドールハウス』の公開日が6月13日に決定し、瀬戸康史、田中哲司、安田顕、風吹ジュンら追加キャストが発表。あわせて、一体の恐ろしい人形が家族を翻弄していくさまをとらえた予告映像も公開された。
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』などの矢口監督が「いつかオリジナル脚本で撮りたい」と温めていたアイデアを実現した本作。5歳の娘・芽衣を亡くした鈴木佳恵とその夫が、骨董市で芽衣によく似た愛らしい人形を手に入れたことから奇妙な出来事に見舞われていくさまを追うミステリー。主人公・佳恵を、矢口監督とは2014年の『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』以来のタッグとなる長澤が演じる。
追加キャストは、佳恵の夫で病院の看護師として働きながら佳恵と共に人形の謎に迫っていく忠彦役に瀬戸康史、佳恵と忠彦の前に現れる呪禁師(じゅごんし)・神田役に田中哲司、私服警官・山本役に安田顕、忠彦の母親で息子夫婦を心配する鈴木敏子役に風吹ジュン。加えて池村碧彩、本田都々花、今野浩喜、西田尚美、品川徹が名を連ねる。
長澤は夫役の瀬戸と『コンフィデンスマン JP』などで共演経験があり、「瀬戸さんとの共演は何回かあるんですが、対峙するような役柄で演技をしたことがないのですごく楽しみだなと思いました。信頼がお互いある気がしていて、夫婦の役なので当たり前の感覚みたいなものを現場でお互い感じながら、監督と相談しながらこの作品でしかできない空気感をちゃんと作り出せたらいいなって思ってます」と期待を込める。また自身が演じる佳恵について「母として、妻として一生懸命生きている人。普遍的な家族の姿や日々の姿があることを演じながら、どうなっていくんだろうって感じです」とコメント。
一方、瀬戸は長澤の印象を「大好きな女優さんです。天才だと思っているんですけど、その天才の裏にはすんごい努力がある人だというのを感じています。どの作品でも」と語り、「『スウィングガールズ』はじめ、ほっこり笑顔になれて感動できるのが矢口作品の魅力の一つなのかなと思ってて、笑いと対極にある恐怖みたいなものを矢口さんがどう作品に落とし込むのかとっても興味があります。この役は矢口監督が“僕みたいな適当さ”“僕みたいな軽さ”っておっしゃっていたんですよ。参考にしている人物は矢口さんかもしれない」と役づくりに触れている。
予告映像では、鈴木一家を恐怖のどん底に落とす人形が登場し、長澤の絶叫も。ある日、不幸な事故により最愛の娘を亡くし哀しみに暮れる主人公・佳恵は、骨董市で娘によく似た愛らしい少女人形を買い我が子のようにかわいがり、やがて元気を取り戻していく。しかし、佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、夫婦は人形に見向きもしなくなり、その頃から奇妙な出来事が続発。枕元によじ登ってきたのが我が子と思いきや、明かりをつけるとそこには人形が……! この人形・アヤは誰が作ったのか? 佳恵と忠彦は専門家とともに人形の出自に迫っていく……。(編集部・石井百合子)
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