『パラサイト 半地下の家族』のオスカー監督ポン・ジュノが『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のロバート・パティンソンを主演に迎えたSF映画『ミッキー17』(3月28日公開)より、新予告編と日本版ポスターが公開された。
本作は、ジュノ監督が5年の沈黙を経て贈るアカデミー賞受賞後初となる最新作。エドワード・アシュトンのSF小説「ミッキー7」(早川書房)を基に、命を落としては新たな身体で何度も再生する究極のミッションに就く主人公のミッキーが、文字通り異常で危険な冒険に巻き込まれていく様が描かれる。ナオミ・アッキー、スティーヴン・ユァン、トニ・コレット、マーク・ラファロら豪華実力派キャストが共演に名を連ねる。
公開された新予告編は、謎の大爆発に続いて、ミッキーが「俺の人生は失敗ばかり とにかく逃げ出したかった」とこぼすシーンから始まる。“どん底”から抜け出すため、何度でも生まれ変われる“夢の仕事”に申し込んだミッキーだったが、注意事項をよく読まずにサインした契約は、身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で命を落としては、何度も生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった様子が、ミッキーのナレーションと共に映し出される。
開拓のリーダー・マーシャル(マーク)その妻(トニ)、エリートパイロットのナーシャ(ナオミ)、ひとクセりげな友人ティモ(スティーヴン)らが次々に映し出される中、ミッキー17号の前にミッキー18号が現れ全てが一変する。使い捨てワーカーがダブることは許されておらず、存在が確認されるとコピー元もろとも死刑にされてしまうのだった。生き抜くため、ついにどん底からの逆襲を始める2人のミッキー。最後は「もう何も怖くない」というミッキーの発言、そして繰り出されるパンチで締めくくられており、衝撃の数々に本編への期待が高まらずにはいられない内容となっている。
また、併せて公開された日本版ポスターは、左肩に「17」のゼッケンをつけたミッキー17を前面に据え、使い捨てにされて目にバッテンをつけられたミッキーたちがずらり。よく見ると、その中には、強欲な支配者のマーシャルとその妻、ミッキーの絶対的パートナーのナーシャ、癖の強い友人ティモといった登場人物たちが、弱肉強食の社会を模すかのように上から下へと配されており、まさに本作の世界観が表現された1枚となっている。(高橋理久)
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