映画『ヴァチカンのエクソシスト』の神父役も話題を呼んだラッセル・クロウが主演を務めた、新たなエクソシスト映画『ザ・エクソシズム』の日本版予告編が公開された。今回ラッセルが演じるのは、悪魔祓いを題材としたホラー映画で“神父役”に選ばれた、キャリア低迷中の俳優。映像には、名作『エクソシスト』(1973)を彷彿させる“悪魔憑きブリッジ”シーンも登場している。
ラッセルが演じるのは、依存症に苦しみ、信仰にまつわる暗い秘密を抱える俳優アンソニー。ある日、悪魔祓いがテーマのホラー映画の主演を引き受けたアンソニーは、自身のキャリア、そして亡き妻との間の娘リーとの親子関係を取り戻そうと意気込むが、彼の前に予定されていた主演俳優は撮影現場で不可解な死を遂げていた。撮影が進む中、徐々に様子がおかしくなるアンソニー。さらに、彼の信仰にまつわる少年期の暗い秘密を知った監督は、過去のトラウマと向き合うように強制してくる。
予告映像では、『エクソシスト/ディレクターズ・カット版』(2000)で少女リーガンが見せた通称“スパイダーウォーク”を彷彿させる、“悪魔憑きブリッジ”をラッセルが披露。アンソニーが内に抱える罪の意識と葛藤に苛まれる姿も描かれており、なぜ「邪悪なるもの」が彼の心を蝕むのかも気になる仕上がりとなっている。
メガホンを取ったのは、『エクソシスト』でカラス神父役を演じた俳優ジェイソン・ミラーの息子で、一部で「エクソシストの災い」として語られる父の体験を知るジョシュア・ジョン・ミラー。脚本を手掛けた『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』(2015)を、スクリーム・クイーン女優だった母スー・バーナードに捧げたミラー監督は、苦難の中で神父役を演じた父をたたえる映画として本作を監督し、『エクソシスト』へのオマージュはもちろん、劇中の娘が見る悪魔に取り憑かれた俳優の父の姿に、自身の父への思いを込めたという。
アンソニーの娘・リーをライアン・シンプキンスが演じるほか、『アバター』シリーズのサム・ワーシントンらが出演。『ハロウィン』シリーズのビル・ブロックと『スクリーム』シリーズのケヴィン・ウィリアムソンがプロデューサーを務める。(編集部・入倉功一)
映画『ザ・エクソシズム』は2025年2月21日より新宿武蔵野館で公開
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