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朝ドラ「風、薫る」ヒロイン・見上愛の起用理由は?

シネマトゥデイ 映画情報 2025年1月24日 15時16分

 24日、渋谷のNHK放送センターで行われた「2026年度前期 連続テレビ小説の制作発表・主演会見」に出席した制作統括の松園武大プロデューサーが、2026年度前期連続テレビ小説「風、薫る」のヒロインに女優の見上愛を選んだ理由について語った。

 朝の連続テレビ小説第114作となる本作は、まだ女性の職業が確立されていなかった明治期を舞台に、考え方もやり方もまるで違うふたりのトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描いたバディドラマ。同じ看護婦養成所を卒業したふたりのナースが、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかりあいながら成長していく中でやがて“最強のバディ”となり、まだ見ぬ世界を切り拓くさまを描き出す。

 主人公の一ノ瀬りんを演じるのは、NHK大河ドラマ「光る君へ」で藤原道長の娘・彰子を演じ、話題となった女優の見上愛。制作統括の松園プロデューサーは、見上を抜てきした理由について「『光る君へ』で彰子を演じていただきましたが、最初は感情をまったく見せないところから、ドラマの終盤になるにつれてゴッドマザー的な存在になっていく。その役への向き合い方、そして豊かな表現力、人の目を引く存在感、そしてフランクでチャーミングなお人柄に触れました。ぜひこの一ノ瀬りんを演じていただきたいと強く思い、オファーをしました」と説明。

 さらにもうひとりの主人公となる大家直美役はオーディションで決定するという。「このドラマの肝は、ふたりのバディの掛けあい。ふたりの主人公が大きな見どころになると思います。その魅力的なバディをどうやってつくっていくかと考えた時に、多くの才能に出会わせていただいた中で(見上の相手役を)選ばせていただくのがいいのかなと思い、そういう形にしました」と語る松園プロデューサー。選ぶにあたっては「どういう方がいいというのは現時点では言いづらいところがありますが、ふたりの波長や、お芝居の間合いなど、そういうことを見ていけたらいいなと思っています」と語った。

 本作は、看護師という職業の確立に大きく貢献した大関和、鈴木雅という実在の人物をモチーフに、激動の時代を生き抜いたふたりのナースとその仲間たちの波瀾万丈の人生を再構成するフィクションとなる。本作では“モデル”ではなく、あえて“モチーフ”という形をとっていることについては、「実はこのおふたりは世間で広く知られている方ではないため、残っている資料も少ない。ということで、現代の視聴者の皆さまに通じる普遍的なドラマを紡いでいく上で、おふたりの史実からはかなり多く変更を加えることになる。ですからあえて“モデル”ではなく、モチーフという言い方にしています」という松園プロデューサー。

 そういう意味で本作に原作はなく、田中ひかるの著書「明治のナイチンゲール 大関和物語」を原案としている。また現在はドラマの詳細は構想中で、物語の構成や台本などはこれからつくっていく段階であると前置きしつつも、松園プロデューサーによると、子役時代は描かない予定。また本作のモチーフとなった大関和さんは栃木県の出身であるが、今回はフィクションということで、那須地域の架空の街が舞台に。そしてその後、どこかの段階で主人公が東京に出てきて看護学校に入る、という物語展開になることを明かした。(取材・文:壬生智裕)

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