平成仮面ライダーシリーズの原点である「仮面ライダークウガ」(2000~2001)の25周年を記念した展覧会「超クウガ展」が、2025年6月より開催されることが決定し、新規で撮り下ろされたビジュアルと超特報が公開された。展覧会には、番組プロデューサーを務めた高寺成紀(高ははしごだかが正式表記)がスーパーバイザーとして参加する。
「仮面ライダークウガ」は、古代のベルトを身に宿した冒険家・五代雄介が、西暦2000年に復活した人類を殺戮する謎の集団「グロンギ」と死闘を繰り広げる特撮ドラマ。仮面ライダークウガに変身する五代雄介役をオダギリジョーが務め、五代を支える刑事・一条薫を葛山信吾が演じた。
「超クウガ展」は2025年6月開催の東京会場を皮切りに、福岡、名古屋、大阪の全国4大都市を巡回。2026年には、アジア圏での開催も予定している。
本展覧会のために新規で撮り下ろされたティザービジュアルでは、番組本編で仮面ライダークウガを演じたスーツアクター・富永研司(ジャパンアクションエンタープライズ)がクウガを再演している。キャッチコピーには「2025ー時代をゼロから始めよう」とオリジナル主題歌の歌詞の一節に「2025」という年号が追加され、「クウガを今一度ゼロから見つめ直したその先に何が見えるのか……」という思いが込められている。
また、超特報映像は放送当時の映像と新規で撮り下ろした映像で構成されており、番組予告のナレーションを担当していた声優・立木文彦が再びナレーターを務めている。
高寺プロデューサーのコメント全文は以下の通り。(編集部・倉本拓弥)
高寺成紀(番組プロデューサー/「超クウガ展」スーパーバイザー)
「からっぽの星、時代をゼロから始めよう」
25年前の2000年1月30日に始まった「仮面ライダークウガ」の主題歌は、こんな一節から始まりました。
でも、実はこの歌詞、「久々に登場する新しい仮面ライダーの物語や能力を謳ったもの」とは言い難いんですよね。
どちらかと言うと「思考停止を良しとして時計の針を進めてこなかった、そんな子供番組への取り組み方を変えたい!」
「過去を断ち切って新たな歴史を切り拓きたい!」という番組としての決意表明に近かった気がします。
なので、今更ながら「本当にあの歌詞で良かったのか?」っと思ったりもします。
そんな「クウガ」ですが、25周年を機に振り返りの催事が開かれることになりました。
今なおシリーズが継続し、最新の仮面ライダーが視聴者を楽しませている中、四半世紀前の「クウガ」を振り返る意味は何なのか?
そもそも「旧習に縛られず前に進むこと」を信条にした作品が過去を振り返っていいのか?
理屈っぽい自分としては、その辻褄合わせを考え、ちょっと悩んでいました。
ただ今回は、これまで余り公開されることのなかった「企画制作の裏側」を見て頂けることになりまして!!
それはそれで新たな展開に繋がりそうで、いけるなぁと思いました。
関係各社からお借りした本邦初公開のデザイン画や、スタッフが保存していた膨大な資料、
東映の倉庫の奥深くに眠っていた撮影当時の造型物など、歴史的な逸品が数多く展示されます。
それらに触れることで、郷愁モードに浸って頂きながらも、願わくば何かしらの新たな感慨を持って頂けると有難いなぁと思っております。
そんなわけで、改めて時代をゼロから始める祭典が始まります。
新たな伝説の道標を築くため、一人でも多くの方にお運び願えると幸いです。
2025年は「クウガ祭り」で、みんなと再会 !
「超クウガ展」スーパーバイザー
(「仮面ライダークウガ」番組プロデューサー)
高寺成紀
【関連情報】
・「超クウガ展」公式サイト
・【動画】クウガ25周年始動!「超クウガ展」超特報(新規撮り下ろし映像あり)
・オダギリジョーが「仮面ライダークウガ」に出た過去を隠しているという噂を本人に直撃
・仮面ライダークウガから22年 オダギリジョー、特撮は独特な世界「自分を育ててくれたのは間違いない」
・「仮面ライダークウガ」五代・オダギリジョー&一条・葛山信吾が再会!サムズアップ披露にファン歓喜
・仮面ライダークウガには「超えられない何かがある」 映画『ガッチャード』田崎監督が語る平成ライダーの原点