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水野美紀、劇場版『ウルトラマンアーク』で邪悪怪人・レポ星人役 全身全霊で声の収録「喉から血を吐くような思いで」

シネマトゥデイ 映画情報 2025年2月3日 20時14分

 俳優の水野美紀が3日、新宿ピカデリーで行われた『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』の完成披露舞台あいさつに出席し、本作に登場する邪悪怪人・レポ星人の声を担当していることが発表された。この日は、メインキャストの戸塚有輝、金田昇、水谷果穂、西興一朗、監督の辻本貴則も来場し、司会進行をクロコ星人役のアキラ100%が担当した。

 特撮ドラマ「ウルトラマンアーク」の劇場版となる本作。怪獣防災科学調査所「SKIP」の調査員で、ウルトラマンアークに変身して怪獣と戦う飛世ユウマ(戸塚)の前に、宇宙賢者を名乗る男・サスカル(竹中直人)が現れ、時空をゆがめられた超次元の中で、大怪獣や邪悪な宇宙人、そして黒いアークの姿をした謎の巨人・ギルアークとのバトルが展開する。

 イベント中、ウルトラマンアークの変身ポーズを披露することになった戸塚だったが、そこに、どこからともなく「ちょっと待った!」という女性の声が会場に響き渡る。その声の主を探そうと、登壇者たちは周囲を見渡す。さらに「飛世ユウマ、キミの大切なものを借りるよ」と続けた女性の声に、登壇者たちも「この声は……!」と何かを感じ取った様子。すると、水野がステージ袖から登場した。

 本作のポスタービジュアルが公開された際、水野の名前が記されていることが話題となったが、その水野がレポ星人の声を担当していたということで、会場からは大きな拍手が。大スクリーンに映し出されたレポ星人を指差して、「これあたしです!」と明かした水野は、「まだこの枠があったかと思いました。わたしがウルトラマンに参加できるのは。もう戦隊方面をやるのは無理なので。宇宙人の枠がまだあったなと思って。今回参加できてうれしかったです」と笑顔を見せた。

 改めて、この日を迎えた気持ちを質問された水野だったが「でもわたしは声だけで、ものの1時間で終わってしまった。監督がわたしの芝居に興味がなさすぎて」とぶちまけると、辻本監督は「あるある!」と返す。さらに「わたしは家でいろいろなパターンとか、声色とか、プランを立てて持っていったんですけど、いざマイクの前に立って『レポ星人だ!』と言ったら、『はいオッケーです』って。本当ですか? 大丈夫ですか?」と振り返ると、辻本監督はあわてた様子で「さすが、役づくりすげぇなと感動してたんですよ」と反応した。

 さらに水野は、「台本にはないんですけど、『ミミミミミミ……』と言ってもらっていいですか? というから『ミミミミミミ……』と言ったら、『はいオッケーです』って。本当ですか? と思いながらも、どう使われるのかも分からないまま『ミミミミミミ……』と言ってましたけど、あっという間に終わってしまった」と収録秘話を明かし、「なので頑張って撮影された皆さんに比べると、思い入れは少ないかもしれない」と軽口をたたいて会場を笑わせた。

 だが、そうした辻本監督に対する水野の軽口も、過去に『真・女立喰師列伝』や『ハードリベンジ・ミリー』といったアクション作品でタッグを組むなど、気心知れた仲であるからこそ言えたこと。そうした二人のやり取りに、会場は大いに盛り上がった。その後も「せっかく来たので……」ということで、水野が試しにウルトラマンアークの変身ポーズにチャレンジしていた。

 最後に水野は、「あのビジュアルのレポ星人に声を当てるというのは、わたしが一番意外で驚きました。ウルトラマンを苦しめる悪い宇宙人のレボ星人ですが、わたしなりに全力で、喉から血を吐くような思いで全身全霊で演じさせていただきました。どうか宣伝していただいて、この映画の輪がどんどん広がるように力を貸してください」と会場に呼びかけていた。(取材・文:壬生智裕)

『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』は2月21日全国公開

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