米ソニー・ピクチャーズは現地時間29日、2025年6月27日に予定していたマーベル新作映画(タイトル未定)の全米公開を白紙にした。
公開カレンダーからの削除について、Varietyは昨年12月に劇場公開された『クレイヴン・ザ・ハンター』の不振の影響を報じている。スパイダーマンの宿敵で知られるクレイヴン・ザ・ハンターを実写化した同作は、製作費1億1,000万ドル(約170億円)でありながら、全世界興行収入は6100万ドル(約94億円)しか稼げず。批評家からも厳しい評価を受けていた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル155円計算)
『スパイダーマン』関連のキャラクターを映像化してきたソニーのマーベル映画シリーズは、先行きが不透明となっている。マーベル・スタジオと共同製作するトム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズは第4弾(2026年7月24日全米公開)が決定しているが、『ヴェノム』シリーズは完結し、『モービウス』『マダム・ウェブ』などのスピンオフは厳しい結果に終わった。The Wrap はソニーのユニバースが『クレイヴン・ザ・ハンター』をもって終了すると報じたが、今月2日にソニー・ピクチャーズ エンタテインメント会長兼CEOを退任したトニー・ヴィンチケラは、終了ではなく再構築が必要だと Los Angeles Times で提言している。(編集部・倉本拓弥)
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