声優の沢城みゆき、豊永利行、元宝塚歌劇団雪組トップスター・彩風咲奈が30日、都内で行われた劇場アニメ『ベルサイユのばら』(1月31日公開)の世界最速上映会に登壇。降壇時、アンドレとフェルゼンがオスカルのエスコートをしようと手を差し出し合う場面があり、会場は最後まで大いに盛り上がった。この日は、沢城、豊永のほか、同じくボイスキャストの平野綾、加藤和樹も来場した。
本作は、池田理代子の漫画を原作にした新作劇場アニメ。革命に揺れる18世紀のフランス・ベルサイユを舞台に、懸命に生きる男装の麗人オスカル(沢城)、気高く優美な王妃マリー・アントワネット(平野)、オスカルの従者で幼なじみの平民アンドレ(豊永)、容姿端麗かつ知性的なスウェーデンの伯爵フェルゼン(加藤)、運命と時代に翻弄されながらも懸命に生きる人々の愛と人生を鮮やかに映し出す。
沢城は「今日の日を皆さんと一緒に迎えられて、とてもうれしく思っております」と晴れやかな表情。「立ち上げからやっていらっしゃる方は8年とか9年とかの年月が経っているらしくて、わたしたちは歌録りが3年くらい前にあって、2年前にセリフを録って、ここ半年くらいで取材回りをやらせてもらって、少しずつみんなで前に進んできた感じはしていたので、独特な震えるような感動があります」と気持ちを伝える。
お気に入りの楽曲を問われると、「知り合いの人に『歌を頑張らないといけない作品があって頑張っているんだ。この曲数あるんだ』と言ったら、『ミニアルバムじゃん』と言われて」と裏話を明かして笑いを誘いつつ、「どの曲も難しいんですけど、ラストに『軍神としてわたしは生きていきます』と歌う曲は言葉自体にパワーがあるので、口にしていると自分の中から迷いが消えていく感じがあります」と答えた。
この日、スペシャルゲストとして登壇した彩風は、昨年10月の退団公演「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」でフェルゼンを演じたことから、純白のスーツをまとい、祝福の赤と白のバラの花束を持って登場し、ファンを魅了する。退団公演を鑑賞した沢城は「こんなに近くで拝見する人じゃない」「(少し遠い)その辺りにいていただくと『ウワ~ッ!』ってなるんですけど、こんなに近くで拝見すると、あんまり本人ということが認識できない感じ。ちょっと近い」とうれしすぎて困惑。平野も「こっちばかり見てくるんですよ」と興奮するが、唯一、彩風を挟んで一人だけステージ上手に立つ豊永は、彩風が下手に向いて話しがちなため、「俺ずっと背中……。すっごいそっちに行きたい」と羨み、自身のトーク時、彩風に見つめられると「眩しいですね」とたじろいだ。
そんな豊永は降壇時、沢城をエスコートしようとステージの階段下で片膝をついて待ち受けるが、リアル男装の麗人・彩風も悠然と立って片手を差し出す。急きょ始まったアンドレとフェルゼンのオスカル争奪戦に会場は沸き、沢城も笑いが止まらない。そして選ばれたのは、まさかとも当然ともいえる彩風。うれしそうに降壇した沢城は豊永にも情を移し、最後は二人で手をつないで会場を後にした。(錦怜那)
【関連情報】
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