2026年放送の仲野太賀主演によるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の新たな出演者が発表され、シンガーソングライター、松下洸平が徳川家康を演じることが明らかになった。松下にとって大河ドラマへの出演は2024年放送の「光る君へ」以来2度目、2年ぶり。家康役のオファーを受けた際の心境について「お話を頂いた時は驚きと嬉しさとプレッシャーで一瞬頭が真っ白になりました。これまで多くの方が演じられてきた役ですが、皆さんがきっと「まだ誰も見たことのない家康」を目指し役作りなさっていたのではないかと思います。もちろん僕もその気概で挑みます。ですが、そもそも答えのない存在なので、楽しんでやれたらと思いますし素晴らしい共演者の皆様とご一緒出来るのをとても楽しみにしています!」とコメントを寄せている。
大河ドラマ第65作となる本作は、戦国時代を舞台に、豊臣秀吉の補佐役となる主人公・豊臣秀長が、兄と強いきずなで天下統一という偉業を成し遂げるさまを描き出す。脚本をドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などの八津弘幸が務める。これまで主人公・秀長を仲野太賀、兄・秀吉を池松壮亮、秀長の幼なじみ・直(なお)を永野芽郁、秀吉の正妻・寧々(ねね)を浜辺美波、秀長の正妻・慶(ちか)を吉岡里帆、織田信長を小栗旬、信長の妹・お市を宮崎あおい(※崎=たつさき)が演じることが発表されている。
大河ドラマ初出演となった「光る君へ」では、オリジナルキャラクターである宋の見習い医師・周明を演じた松下。「豊臣兄弟!」で演じる徳川家康は、戦国乱世に終止符を打ち、江戸幕府初代将軍として泰平の世を築いた戦国三英傑の一人。「桶狭間の戦い」で主君の今川義元が信長に討たれたことで、その後の運命が大きく変わることに。信長亡きあと天下一統を狙う豊臣兄弟の眼前に最大最強のライバルとして立ちはだかる。
松下は、これまで徳川家康に抱いていたイメージについて「「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥(ほととぎす)」という言葉で示される徳川家康の人間性は、一見すると、民衆の言葉を聞きながら和平に努め、時代や地位に翻弄された数奇な印象もあります。けれど、日本史の中で最も有名な武将の一人であることは間違いないですし、そこに登り詰めるまでの過程には冷酷さや、残忍な面も多くあったのではないかと思います」と語り、「ただ待つだけではない、狂乱の時代を生き抜いた多面的で、ゴツゴツとした家康を演じることができればと思います」と意気込み。
主演の仲野の印象について「仲野太賀さんは以前ドラマでご一緒させていただきました。ご本人にも伝えたことがあるのですが、太賀くんの表情を見ていると時々泣きそうになります。なんでなのかわかりませんし、本人は泣かすつもりなど毛頭ないと知りながら、こっちが勝手に何か貰ってしまう。いつも1つの言葉に、何個も感情を乗せて渡してくれる素敵な俳優さんです」と語っている。
松下のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
徳川家康という人物に、どのような印象をお持ちでしょうか?
「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥(ほととぎす)」という言葉で示される徳川家康の人間性は、一見すると、民衆の言葉を聞きながら和平に努め、時代や地位に翻弄された数奇な印象もあります。けれど、日本史の中で最も有名な武将の一人であることは間違いないですし、そこに登り詰めるまでの過程には冷酷さや、残忍な面も多くあったのではないかと思います。ただ待つだけではない、狂乱の時代を生き抜いた多面的で、ゴツゴツとした家康を演じることができればと思います。
徳川家康役のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。
お話を頂いた時は驚きと嬉しさとプレッシャーで一瞬頭が真っ白になりました。これまで多くの方が演じられてきた役ですが、皆さんがきっと「まだ誰も見たことのない家康」を目指し役作りなさっていたのではないかと思います。もちろん僕もその気概で挑みます。ですが、そもそも答えのない存在なので、楽しんでやれたらと思いますし素晴らしい共演者の皆様とご一緒出来るのをとても楽しみにしています!
松下さまにとって大河ドラマとは、どのような思いのあるドラマでしょうか。
一人の人物を長く演じることが出来るのは俳優にとってとても豊かな経験になりますし、その機会を頂ける現場は滅多にあることではないと思います。なのでまたこうして大河ドラマに出させていただけることに感謝しています。1年半、贅沢な時間を過ごさせていただきます!
八津弘幸さんの作品へのご出演は初めてでしょうか。八津作品の印象や、「豊臣兄弟!」の脚本に関して楽しみにしていることがありましたらお願いいたします。
9年前、八津弘幸さんが脚本を務めた「家政婦のミタゾノ」シーズン1に少しだけ出させていただいたことがありますが、それ以来ご一緒する機会がなかったので、またこうして八津さんの世界にどっぷり浸かれることがとても嬉しいです。「豊臣兄弟!」の脚本を拝読しとてもワクワクしました。これから起きる戦乱の時代をまだ知らない冒頭の兄弟の姿に胸が熱くなりましたし、自分もこの時代の中で芝居ができるのかと思うと、身震いしました。
「豊臣兄弟!」出演にあたっての意気込みをお願いいたします。
数々の作品で描かれてきた戦国時代に新しい風が吹く瞬間を、楽しく!ご覧いただければ嬉しいです。「家康、なるほど。その手があったか」と思っていただけるような表現を見つけられたらいいなと思っています。その手とは? 無論、まだ何も考えておりません。。。クランクインの日まで、作品のために、そして自分のためになることを学び蓄えておきます。
共演を楽しみにしている方がいらっしゃいましたら、理由とともに教えてください。
仲野太賀さんは以前ドラマでご一緒させていただきました。ご本人にも伝えたことがあるのですが、太賀くんの表情を見ていると時々泣きそうになります。なんでなのかわかりませんし、本人は泣かすつもりなど毛頭ないと知りながら、こっちが勝手に何か貰ってしまう。いつも1つの言葉に、何個も感情を乗せて渡してくれる素敵な俳優さんです
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