2日放送の横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほかで放送中)第5回では、蔦重(横浜)の元に身を寄せていた少年・唐丸(渡邉斗翔)がピンチを迎え、悲壮なムードがただようなか、中村蒼演じる蔦重の義兄・次郎兵衛が癒やしの存在として注目を浴びた(※一部ネタバレあり)。
第5回「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」は、唐丸の元に一人の男が現れたことを機に急展開を迎えた。唐丸は記憶を失っているとされていたが、顔に大きな傷のあるその男は唐丸の過去を知っている様子で、唐丸が行ったある事をばらすと脅し、金を無心。直接的な描写はないものの、次郎兵衛が「銭箱の金が減っている気がする」と首をひねるたびに唐丸の表情が暗くなることから、唐丸が男に店の金を渡していることが伺えた。
度々男にたかられる唐丸がみるみる元気をなくしていくなか、次郎兵衛の大らか(ルーズ)な性格が救いに。「重三、なんか高い本でも買いやがったか?」「なんか軽い気がすんだよ」と唐丸に問うても「次郎兵衛さん、なにか買って忘れてません?」としらをきると「うーん…」とくびをひねり、蔦重に「おまえ、なんか高い本買った? 銭箱の金が減ってる気がするんだよ」と聞いたときは蔦重が薄々唐丸が関与していることを気付きながらも「にいさんが何か買ったんじゃないですか?」ととぼけ、「俺なのかなあ……」と疑うことをしなかった。
追い詰められる唐丸と同様、視聴者がいつバレるのかとヒヤヒヤするなか、次郎兵衛が金の扱いが雑だったゆえに唐丸が咎められる事態は免れ、「ゆるい」「ザルすぎる」「金の扱いガバガバ」「次郎兵衛さん、どんぶり勘定すぎる」などのツッコミのほか、「愛おしい」「かわいい」と微笑ましく見る声も。
また、次郎兵衛がぽぴん(ガラス製のおもちゃ)を吹きながら「やっと帰ってきた、重三。俺もう帰っていい? “働き過ぎて”おかしくなっちまいそう」との説得力ゼロの訴えも。そして終盤、唐丸が姿を消したショックにうちひしがれる蔦重が花の井(小芝風花)と唐丸を巡る「もしもの世界」を話すくだりは涙誘うシーンだったが、蔦重が会話の中で「あいつはきちんと家業を継ぐ。にいさんじゃねえんだから」とサラッと次郎兵衛の名を上げた途端「にいさんじゃねえんだからw」「さらっと比較されるあにさん」「どんだけ信用されてないんだよあの人はw」「義兄さんを軽くディするなw」とほっこりする視聴者が続々。
といった具合でいつものんきな次郎兵衛だが、冒頭では視聴者を感心させる一幕も。蔦重が自身を版元に加えまいとする地本問屋の西村屋(西村まさ彦)や鶴屋喜右衛門(風間俊介)への恨みつらみを吐き出す中、次郎兵衛が「欲が出てきたって話かい? てめぇが骨を折ってつくったもんをただでやるのは合点がいかねえって」と見透かしたかのような一言を放つ場面があり、「義兄、蔦重の心中を見抜く」「楽観的な兄さんw」「次郎兵衛にいさんのおおらかな明るさは視聴者を救う」「ぼんやりしているけどいいとこついてる」「良い話し相手だなあ」と沸いていた。
蔦重と花の井に清々しいまでにカモられる“カモ平”こと平蔵(中村隼人)と同じく、癒やしキャラとして人気を博す次郎兵衛。なお、横浜流星はシネマトゥデイのインタビューで「(唐丸は)兄さんよりちゃんとしていますし(笑)、頼りがいのない兄さん、そして頼りがいのある弟のような感じです」と話していた。(石川友里恵)
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