特撮ドラマ「ウルトラマンアーク」の劇場版『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』の完成披露舞台あいさつが3日、新宿ピカデリーで行われ、メインキャストの戸塚有輝、金田昇、水谷果穂、西興一朗、邪悪怪人・レポ星人の声を担当した水野美紀、監督の辻本貴則、司会進行のアキラ100%が出席。同作の最新予告映像で、ウルトラマンアークが七色の涙を流すシーンが初公開され、辻本監督が狙いを明かす一幕があった。
劇場版では、怪獣防災科学調査所「SKIP」の調査員で、ウルトラマンアークに変身して怪獣と戦う飛世ユウマ(戸塚)の前に、宇宙賢者を名乗る男・サスカル(竹中直人)が出現。時空をゆがめられた超次元の中で、大怪獣や邪悪な宇宙人、そして黒いアークの姿をした謎の巨人・ギルアークとのバトルが繰り広げられる。
テレビシリーズ最終話(第25話)「走れ、ユウマ!」が1月18日に放送されたばかりということで、戸塚は「まずはテレビシリーズも25話。本当に何事もなく駆け抜けていけたことを感謝しています。今は一刻も早くこの映画をお届けしたいという気持ちでいっぱいです」と晴れやかな表情。金田も「ユウマ(戸塚)が言った通り、25話を観ていただいてありがとうございましたという気持ちと、ついにこの映画が公開されるんだという気持ちも混ざっている状態なんですが、でもやっぱり早く観てほしいなという気持ちが勝っております」とコメント。
さらに水谷が、「わたしも映画が公開されてしまったら、もう終わってしまうんだという寂しさがあるんですが、絶対に観ていただいた方に楽しんでもらえる映画になったと思うので、これから公開されてからの反応が楽しみです」と語ると、西も「テレビシリーズが終わった時は、ちょっと寂しくなっちゃって。次回作は『帰ってきたウルトラマンアーク』をやればいいのにと思っていたんですが、僕の中では今、劇場版が心の支えで生きています」とそれぞれに現在の思いを語った。
劇場版には、時空を越えて旅をする謎の宇宙賢者・サスカル役として竹中がゲスト出演している。竹中との共演シーンを振り返った戸塚は、「僕は竹中さんと一緒にお芝居をするシーンが多かったので、竹中さんとの時間は思い出に残っています。飛世ユウマという役は、この3人(金田、水谷、西)に比べてフィクションの強度が強いのですが、サスカルさんも宇宙人。そういう方とお話をするというのは、テレビシーンではあまりなかったので、そこは印象に残っていますし、観てもらいたいポイントです」と呼びかける。
また最新予告映像では、ウルトラマンアークが七色の涙を流すシーンが収録されている。ウルトラマンが涙を流すのはシリーズ史上初のこととなるが、辻本監督は「そこはネタバレするのかと思いました」と笑い、「台本を進めていく中で、この流れなら泣くよねという感じで。何かスペシャルな感じで涙したというわけではなかった。でもよくよくふたを開けたら、ウルトラマンが初めて泣いたということだったので。円谷さんがよく通してくれたなと思いました」と製作秘話を明かした。
そして最後に「この映画は、今まで『アーク』を応援してくださった方なら誰でも楽しめる内容となっていると思います」と切り出した戸塚は、「バラエティーに富んだ内容になっていて、これを観て『ウルトラマンアーク』をもう一回観たくなるような映画なので、ぜひ劇場で観てください!」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)
『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』は2月21日に全国公開
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