映画『汚れた血』(1986)、『アネット』(2021)などのレオス・カラックス監督の新作が『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』の邦題で4月26日より公開されることが決定。公開に先駆け、3月20日から23日にかけて開催される「横浜フランス映画祭2025」での上映も決定しており同映画祭でカラックス監督の来日も予定している。あわせて場面写真も公開された。
当初、パリの現代美術館ポンピドゥー・センターでレオス・カラックスの展覧会が企画され、「いま君はどこにいる?(Ou en etes vous, Leos Carax?)」というポンピドゥーからの問いに対するアンサーとして制作された本作。ジャン=リュック・ゴダールにオマージュを捧げた42分の本作は、第77回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門で上映。同映画祭のディレクター、ティエリー・フレモーは「美学的なエッセイのようであり、まばゆく、とても素晴らしい作品」と評している。
公開された場面写真は5点。天井に反射した揺らめく水面を背景に飛び込み台から体を浮かせた不思議なカットや、『TOKYO!』の怪人メルド(ドニ・ラヴァン)がカラックスと一緒に公園を闊歩するシーン、犬がくつろぐベッドサイドでカラックスが煙草に火をつける場面など。稲妻が走る瞬間を切り取ったカットの横顔の女性はカラックスの娘のナースチャ・ゴルベワ・カラックス。(石川友里恵)
映画『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』は、4月26日よりユーロスペースほか全国
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