バカリズム脚本・市川実日子主演の日本テレビ系ドラマ「ホットスポット」(毎週日曜よる10時30分~)の第5話が本日(9日)放送される。毎話、視聴者の間で話題沸騰の宇宙人・高橋を演じる角田晃広(東京03)について、小田玲奈プロデューサーが撮影現場での様子や、起用の理由などについて語った。
2023年の1月期に同枠で放送され反響を呼んだドラマ「ブラッシュアップライフ」の制作チームが集結した本作は、富士山の麓にある田舎町を舞台にしたコメディー。ビジネスホテルに勤めるシングルマザーの主人公・遠藤清美(市川)がひょんなことから宇宙人を“発見”したことをきっかけに起こる騒動をユーモアたっぷりに描く。
角田は、清美の職場の先輩で、見た目はどこからどう見てもフツーのおじさん。清美に宇宙人であることを知られてからはことあるごとにこき使われては珍事を引き起こすさまを、チャーミングに好演している。そんな愛すべきキャラがSNSを中心に「めちゃくちゃ面白い」「最高」「何度でも見たくなる」と高い反響を呼んでいる。
角田の起用については「まだドラマの話、キャスティングも決まっていない頃に宇宙人の設定について話していた時に、升野さん(バカリズム)が宇宙人の能力を使うと“副作用が出る”っていうアイデアを持って来られたんです」と振り返り、「4話に出てくるんですけど、頭脳系の能力を使うと頭が禿げるみたいな……。それをやりたいから“割とおでこが広い人にしよう”とおっしゃるのでリストアップしたりして……。そしたら“角田さんがいいです”ってすぐに升野さから連絡が来ました(笑)」と話す。
小田は、角田がバカリズム脚本の単発ドラマ「侵入者たちの晩餐」(2024年1月放送・日本テレビ系)に出演したことも、彼に高橋役を任せることへの信頼に繋がったと振り返り、「すでに『侵入者たちの晩餐』でこのチームと一緒に仕事をしていたので、角田さんがいかに升野さんの本を、なんていうのかな……理解してくれるっていうか、やりすぎないというか、間とかをきちんと理解してくれるだろうと信頼が持てました」とも。
バカリズムも角田の演技に大満足のようで、小田は「バカリズムさんが何の心配もせずに高橋像を描けるだろうって思いました。実際、バカリズムさんも角田さんでよかったって話しています。(角田を起用して)本当に良かったです」とあらためてキャスティングの成功を確信している。
また、角田の撮影現場の様子については「スタジオ横の前室で角田さんと田中(直樹)さんが、昨日も二人で読み合わせをやっていました。角田さんは特に心配性で、現場への入りが早いんです」と明かし、「メイク室で幼馴染役の三人(市川・鈴木杏・平岩紙)がメイクしていて、席が埋まっていることもあるんですけど、楽屋に一人でいるのもあれだからって、メイク室で三人の後ろに立っていて。そうすると、しばらくして自然と練習が始まるんです。すごく素敵だなと思います。誰からともなく始めて……。だから撮影も順調です。スケジュールも巻いていて、今日も30分、昨日も一時間半巻きでした。すごい人たちだなって思います」とキャストたちのチームワークを強調する。
角田のキャラクターをはじめ本作の登場人物が親しまれていることについて、小田は、俳優陣の意識の高さが撮影のモチベーションや効率を高め、バカリズムの脚本をより面白くしていると分析。「キャストの方たちはみんな、とにかく仲良しです」と撮影現場の和やかな様子を紹介し、その上で「セリフの量が多いドラマですが、みんなプロ意識の高い方ばかり。仲がよいだけでなく、台本に書かれていることを一語一句、こういう風にやった方が面白いんじゃないかってみんなで考えてくださるんです。現場でも出演者同士で読み合わせをずっとしていて、撮影を見ている時にぐっと来ることがあります」と感激しきりだった。(取材・文:名鹿祥史)
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