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「ホットスポット」8話の展開にPも衝撃 「味変が起きた感じ」後半戦の見どころは?

シネマトゥデイ 映画情報 2025年2月9日 23時30分

 バカリズム脚本・市川実日子主演のドラマ「ホットスポット」(日本テレビ系、毎週日曜よる10時30分~)の今後の展開や見どころについて、小田玲奈プロデューサーが語った。

 2023年1月期に放送され反響を呼んだドラマ「ブラッシュアップライフ」の制作チームがタッグを組む本作は、富士山の麓にある田舎町を舞台にしたコメディー。ビジネスホテル「レイクホテル浅ノ湖」に勤めるシングルマザーの主人公・遠藤清美(通称・きーちゃん/市川)がある日、同僚の高橋が宇宙人であることを知ったことから珍事が勃発していくさまを追う。ドラマのキャッチコピーは「SF史上かつてない小スペクタクルで贈る」で、東京03の角田晃広演じる、もはや“便利屋”と化した宇宙人らしからぬ宇宙人・高橋がすっかり視聴者の間で人気者になっている。

 小田は1話から4話までの展開について「例えば天井のバレーボールを取るとか、ホテル内で発生したテレビ泥棒を捕まえるとか、従来だとドラマにするほどでもないような、とても小さな出来事や事件が起こって、それを、おじさんの見た目をした宇宙人・高橋が副作用を抱えながら、特別な能力で解決していくみたいな展開になっていると思うんです」と振り返る。そして5話から池松壮亮演じるバラエティー番組のテレビディレクターの岸本が登場。小スペクタルだった本作のスペクタル度が少し増すという。

 小田は「岸本が番組で取材をしている時に地元の人から高橋の目撃情報を聞いてしまうんです。彼はもちろん高橋って人物も知らないし、宇宙人がこの町にいることも知らない。でも、人間では考えられない特別な能力を持ったメガネの男がいるらしいみたいなことを知って物語がまた大きく動き始めるんです。それがこのドラマの第2章となっています」と5話以降の展開への期待を煽る。

 後半の展開の面白さのカギを握るのはやはりバカリズムの脚本だと小田P。「升野さん(バカリズム)がXで“8話の台本を送信した”って呟いたりするんです(笑)。台本の進捗を教えないでほしいって思ったりもするんですけど、正直8話の台本を読んだ時にわたしたちも衝撃を受けました。こんなことになるなんてって……」と終盤への流れに高ぶったという。

 小田は「ちょっと違う味変が起きた感じです」と述べ、「わたしの中にある升野さんの脚本というのは、地元っていいよね、日常っていいよね、私たちの周りにあることって華やかではないけど、実は振り返ってみたら意外と幸せな事ばかりだよねっていうエッセンスが一貫して散りばめられている気がするんです。それをどういう風に物語に落とし込めばみんなに面白がってもらえるかということを今、升野さんがやられている気がします」と話す。

 脚本にはバカリズムだからこその「妙」があるともいい、小田は「コントを書いていらっしゃる方だからこそですけど、とにかく書いてみて、この10秒を面白くするっていうか、このワンシーンを面白くする、この1時間を面白くするというのをまず考えている気がします。そんな風に物語を構築する中、大きな展開を途中で思いつくと、じゃあそれを足したら……みたいな考え方をするんです。よくそれで脚本を書き始められるなっていつも感心します。いろんな脚本家の方とご一緒してきましたけど、そんな作り方をする人はなかなかいないんです」とバカリズムの台本と向かい合う面白さを力説する。

 展開が読めない破天荒なストーリーで、結末がどうなるのかも視聴者の関心を集める。小田は「8話以後が最終章という感じになると思うんですけど、終盤の7話以降は思いもよらない話になっていると思います。期待してください」と語気を強める。「わたしも最後がどうなるかはわからないんですけど、きっと悲しい展開にはならないです。升野さんは『日曜の夜だし、やっぱり笑って楽しんでもらえた方がいいよね』っていう考え方を持っていると思うんです。見終えて後味が悪いみたいなことは絶対ないと言い切れます。これ以上は言えないですけど、後半に向けて明らかにされていない伏線が、みなさんの想像の10倍はまだ隠されていると思ってもらって間違いないです」と話す。

 キャスティングにも注力しているといい、「出演者の方々もみんな新しい台本がくるのが楽しみだって言っています。メイクしている時に“この先こういうことがあるらしいよ”“こんな人がキャスティングされているよ”ってみんな話をしているんです。池松さんの登場後もいろんな人が登場します。最終話に向けての相関図を見てしみじみ“ヤバいドラマだな”と。主役級の人が次々に登場する。わたしも相関図を整理しながら震えているところです」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)

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