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岡田准一、Netflix「イクサガミ」プロデューサー兼任の理由 アクションでも「無茶ができる」

シネマトゥデイ 映画情報 2025年2月12日 19時3分

 12日、Netflixラインナップ発表会「Next on Netflix 2025」が都内で開催され、11月に配信がスタートするNetflixシリーズ「イクサガミ」で主演・プロデューサー・アクションプランナーの三役を務める岡田准一が藤井道人監督と共に作品のトークショーに出席。本作で三刀流に挑んだ理由について、熱い思いを語った。

 本作は、第166回直木賞をはじめ数々の賞を受賞する時代小説家・今村翔吾が、武士の時代が終焉を迎えた明治を舞台に描いた同名小説を、映画『最後まで行く』でもタッグを組んだ岡田と藤井監督で映画化。明治11年の深夜の京都・天龍寺を舞台に、莫大な賞金を得る機会を与えられた腕に覚えのある志士たち292人が、壮絶なバトルに挑む姿が描かれる。

 「人斬り刻舟」の異名を持つ主人公・嵯峨愁二郎を演じた岡田は、アクションプランナー、プロデューサーを兼任。まずNetflix側から、岡田に主演だけではなく、プロデューサー、アクションプランナーとしてもオファーがあったといい、「原作の今村さんの作品をずっと拝見させていただいたなかで、現代の人たちにどうやって時代物を伝えていけばいいのかについて、ずっと戦われている部分に共感していたんです。そんな作品を映像化するなら、新たな時代劇の道を作ることができるのかも」と製作陣として名を連ねることにも興味を持ったという。

 そのなかで一つ岡田がこだわったのが、藤井監督にメガホンを託すこと。岡田は「黒澤明監督は39歳ぐらいで『羅生門』を作った。上の世代の知見を借りながら30代、40代の人間が時代劇に向き合うという意味で、藤井監督や若いスタッフの力が絶対必要だと思ったんです」と理由を説明する。

 もう一つ、プロデューサーという肩書を持つことのメリットについて、岡田は「脚本の段階からお話しながら、アクションをやれるのは大きい。構成でも『これだったらできるんじゃないか』という相談が一からできるんです」と述べると「あとは普段だと止められてしまうようなアクションも(プロデューサーの)『岡田がやりたいと言っているから』という逃げもできる。無茶ができるんですよね」と語っていた。

 さらに岡田は、再度名匠・黒澤明監督を引き合いに出し「黒澤監督は44歳で『七人の侍』を作ったのですが、当初は『これは時代劇ではない』と言われていたようなんです」と語ると、現在44歳の岡田は「デビューして30年ですが、プロデューサーをやっていくという思いがあったので」と未来予想図にしっかりと製作サイドに携わる意志があったことを明かしていた。(磯部正和)

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