洋梨のようなころんとした形のハヤトウリ。ウリ科に属する植物で、きゅうりやズッキーニに比べると、丸くて肉厚、固めの皮が特徴です。スーパーなどで見かけたことはあるけれど、どう調理したらいいのか分からず、今まで手に取ることがなかったという人も多いようです。
ハヤトウリは生食もでき、炒めても煮てもまた違った食感が楽しめますが、特に漬物は多めに仕込んでおけば、品数が足りない時やお弁当にとても便利。今回はハヤトウリのビギナー向けに、保存もきいてクセになるほど美味しい漬物レシピをまとめました。
なぜ「ハヤトウリ」なの?
ハヤトウリは中南米原産とされていますが、大正時代初期に初めて日本で伝来したと伝わる鹿児島の「薩摩隼人(さつまはやと)」に由来してその名がつけられたとか。
果皮が黄色がかったクリーム色と薄緑色の2品種があり、クリーム色の品種のほうがやや小ぶりでクセがなく、薄緑色は若干青臭さが強く感じられます。いずれも独特の歯応えを楽しめる野菜です。
ハヤトウリの下処理と調理法
少し苦みがあるハヤトウリですが、塩揉みや加熱調理すれば苦みは消えます。硬い皮をピーラーなどでむき、半分に切って種を取り除きます。さっと水洗いしたら塩をすり込んで苦味を取り去ります。
浅漬けはもちろんのこと、糠漬、みそ漬、粕漬など色々な漬物にアレンジ可能。薄くスライスすればしゃっきり、厚めに切ればコリコリとした食感が楽しめますし、長期間漬け込む奈良漬けなら、特有の食感を生み出します。
ハヤトウリを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。