母乳にいい食べ物
母乳はママの血液から作られています。そのため、ママが食べたものが母乳に影響すると言われているのです。そこで、実際に何を食べると母乳にいいのかご紹介します。
まずは「水分」です。水分が足りなくなると血液もドロドロになり、流れが悪くなります。そうすると母乳も作られにくくなってしまいます。ですが、水分をとる上で1つ注意して欲しいことがあります。それは、冷たいものではなく常温、または温かい飲み物にすることです。体が冷えてしまうことでも血液の流れが悪くなりますよね。この冷えも母乳の出方に影響を与えるので気を付けましょう。
次におすすめな食べ物は、「根菜類や青菜」です。これらは母乳の出を良くすると言われているため、意識して摂るようにしましょう。最後に、「大豆製品、魚、脂肪の少ない肉」です。これらはタンパク源となります。肉では、ささみ、むね肉、赤身肉などがおすすめです。母乳の成分の多くはタンパク質なので、しっかりと摂ることが大切です。
母乳に悪い食べ物
一般的に母乳に悪いと言われている食べ物は、揚げ物、脂肪の多い肉、洋菓子などです。脂肪でも特に動物性脂肪は乳腺炎の原因になりやすいと言われているので注意しましょう。胸が張りやすい人は食事の影響も受けやすいので、これらのものはなるべく避けるようにすると良いでしょう。
肉が食べたい時には脂肪の少ない肉を選んだり、甘い物が食べたい時には生クリームや牛乳などの少ない和菓子の方がおすすめです。
おすすめの食事
母乳にいい食事としてよく勧められるのは和食です。和食の基本である一汁三菜の食事では、水分、野菜、タンパク質など必要な栄養素をしっかりと摂ることができるからです。ですが、授乳中は食事作りに時間をかけていられない!そんな方も多いはず。
そこでおすすめなのは、鍋料理です。肉や魚と一緒にたっぷりの野菜を入れて栄養もしっかりと摂れますし、温かいスープで体も温まります。何品も作るのは面倒という時に良いですよ。お鍋の残りを次の日に取っておいて、雑炊にしたり、煮込みうどんにすると調理の手間も省けます。
なるべくママが食事作りに負担を感じないように、かつ栄養たっぷりのおいしい母乳を赤ちゃんに飲んでもらえるように、母乳にいい食べ物を知って食事に取り入れてみましょう。
(テキスト: 管理栄養士 上野 知佐)