体が冷えることはなぜ美容によくない?
私たちの体の中では、血液とともに酸素や栄養が体の隅々まで運ばれています。その血流が冷えの影響で悪くなってしまいます。酸素や栄養が体にうまく運ばれなくなるため、結果的にお肌がくすみやすくなったり、血色が悪くなったりするといったお肌のトラブルのもとにもなります。
冷えの影響はお肌だけにとどまりません。私たちの内臓や消化酵素などは38℃前後が最適な温度帯となっています。体が冷えてしまうと活動が鈍くなり、胃がもたれやすくなったり、腸の動きが悪くなったりします。
体を冷やす食べ物は?
体を冷やす食べ物といえば、「冷たいもの」です。例えば、生野菜、ざるそば、アイスクリーム、刺身、冷奴などです。
冷たいものが体に入ると、身体の内側から冷えてしまいます。特に気温が高くなってくると、冷たい飲み物に冷たい食べ物という組みあわせが増えてくることで、より体が冷えやすい状況になります。
もう一つ体を冷やす原因は、食事全体を通して「バランスが悪い」ことです。
普段食べているものを大きく分けると、エネルギー源になるものとそうでないものに分かれます。
エネルギー源になるものといえば、炭水化物やたんぱく質、脂質になります。過度なダイエットでこれらを極端に減らしてしまうと、体はエネルギー不足になります。エネルギー源がなければ体は動きませんのでさらに冷えやすくなります。
エネルギー源にならないものとは、ビタミンやミネラルです。これらはエネルギーにはならなくとも、食べ物をエネルギーに変える代謝に大きく関与しています。そのため、エネルギー源になるものとともにビタミンやミネラルもきちんと摂り、バランスよく食べることが基本です。○○だけ、といった偏った食生活には気をつけましょう。
体を冷やす食べ物を、体にもっと優しくするには?
食べ物そのもののバランスは基本ですが、体の冷え予防には調理法も大切です。
野菜であれば蒸して温野菜にしたり、煮物にしたりと加熱することで温かい状態で食べるようにしましょう。お味噌汁やスープもオススメです。
すべて温かいもの!というのも難しいと思いますので、食事に必ず温かいものを1品以上取り入れることで冷え予防、さらに健康美を維持していきましょう!
(テキスト: 管理栄養士 磯村 優貴恵)
バランスよく食べて、冷え予防!おすすめレシピ3選
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