「納豆」はなぜダイエットによい?
納豆は植物性のタンパク質で、女性の健康やダイエットによい成分が豊富です。むくみが気になる方におすすめなカリウム、腸内環境を整えお通じをよくする食物繊維、貧血気味な方によい鉄分や、マグネシウムなどが含まれています。またPMS(月経前症候群)によいビタミンB6や、女性ホルモンのような働きをする大豆イソフラボンには、月経前の不調や月経中の不快感などを軽減させる働きがあるので、月経で不調になりやすい方にもおすすめです。
また、大豆には老廃物を排出させる働きのあるレシチンや、脂肪の蓄積を防ぐサポニンという成分も含まれているので、ダイエットにはよい食品といえます。
正しいやり方と注意点
納豆ダイエットでは、1日1パックの納豆を食べます。おかずとして食べてもよいですし、食前に食べて、夕食の量を無理なく減らしたり、小腹が減ったときのおやつの代わりに食べてもOKです。
納豆パックは、一見すると同じ量が入っているように思いますが、1パック40~50gと、量に差があります。納豆は、50gで100kcalなので、パックサイズにも注意しましょう。
また、いくらダイエットによいからとはいえ、たくさん食べるのではなく、1日1パックまでにしましょう。食品安全委員会では、イソフラボンの上限を70~75 mgとしています(※1)。納豆1パックのイソフラボンの量は約35mgなので、その他の大豆製品をたくさん食べ過ぎなければ問題ありません。
納豆の食べ方は?おすすめレシピ
納豆をそのまま毎日食べるのは飽きて続きにくくなる方もいるでしょう。その場合にはアレンジレシピを試してみましょう。乳酸菌の豊富なキムチと混ぜたり、大根おろしと混ぜるのも、ダイエットにはオススメの食べ方です。
また、ごま、のり、七味唐辛子など手軽に入れられるものや、切ったトマト、アボカド、オクラなどを入れて食べても美味しく、栄養価もあがるのでよいですね。味噌汁に入れるのもおすすめですが、煮込まずに火を止めてから加えるか、器に盛ってから入れると良いでしょう。
(テキスト: 管理栄養士 岡田 あや)
(※1) 『食品安全委員会』 「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」 (2006年5月)
https://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc_isoflavone180309_4.pdf (2017.04.15アクセス)