離乳食の保存方法は「フリージング」
離乳食は、茹でたりつぶしたりと作るのに手間がかかりますよね。赤ちゃんにはおいしい離乳食を食べさせてあげたいけど、毎食いちから手作りするのは大変。そんな時には「フリージング(冷凍保存)」がおすすめです。
おかゆや茹で野菜などをまとめて作ってフリージングすれば、離乳食も作り置きができます。食べる時は鍋や電子レンジで加熱するだけなので、離乳食作りがグッと手軽になりますよ。
フリージングに不向きな食材は?
おかゆ、麺類、肉、魚、野菜など、ほとんどの食材がフリージング可能です。しかし中には不向きな食材もあります。冷凍すると食感や品質が変わってしまう食材はフリージングには向きませんので控えましょう。
■不向きな食材
・豆腐
食感がぼそぼそとし、味も損なわれる
・プレーンヨーグルト
冷凍すると分離してしまう(加糖タイプならOK)
・茹で卵
白身がゴムのような固い食感になる(黄身のみならOK)
・こんにゃく
水分が抜けて食感がぼそぼそと固くなる
フリージングの際の注意点
フリージングをする時には、気を付けたい注意点があります。美味しさを保ち、衛生面でも安心して食べられるように、ポイントをおさえましょう。
■冷凍するとき
・清潔な調理器具を使い、食材が新鮮なうちに調理する
・調理後はしっかりと冷まし、空気に触れないよう密閉する
・1食分ずつ小分けにして冷凍する
■解凍するとき
・雑菌の繁殖を防ぐため、食べる前にはしっかりと加熱する(自然解凍はNG)
・一度解凍した食材は、再冷凍しない
・保存期間は1週間を目安に使い切る
おすすめレシピ
離乳食のフリージングは「おかゆ」「人参」「しらす」などの単品食材だけでなく、複数の食材を組み合わせた「おかず」もフリージングOKです。作り置きしておくと便利なおすすめレシピをご紹介します。
<いろいろ野菜のMIX>
人参、大根、玉ねぎなどお好みの野菜を月齢に合わせた大きさに刻み、やわらかくなるまで茹でて混ぜ合わせ、小分けにして冷凍する。
おかゆやうどんに混ぜれば、手軽に彩りや栄養価をUPできて便利です!
<成長に欠かせないタンパク質源となる肉や魚のおかず>
・鶏とかぼちゃの煮物風
茹でた鶏ひき肉に、茹でてつぶしたかぼちゃとだし汁を加えて混ぜ、小分けにして冷凍する。
・鮭ポテト
茹でてほぐした鮭に、茹でてつぶしたじゃが芋を加えて混ぜ、小分けにして冷凍する。
離乳食のフリージングを上手に活用しながら、赤ちゃんとの離乳食期を楽しく過ごしていけると良いですね。
(テキスト: 管理栄養士 板垣 好恵)