夏に気を付けたい美容のポイントは?
夏といえばお肌のコンディションが気になる季節でもあります。紫外線によりダメージを受けやすいことがよく知られていますが、最近では室内の空調が強く、夏でも体が冷えている、という人も多いのではないでしょうか。
身体が冷えるとどうしても血流が滞りやすくなります。血液は酸素や栄養を全身に運ぶという重要な働きがありますので、これが滞ってしまうと美容にも影響が出やすくなります。
例えばお肌のトラブルが出やすい、血流が悪いことでくすみやすい、血色が悪いということにもつながります。意外かもしれませんが、夏こそ「隠れ冷え症」に注意が必要です!
そしてそこでオススメしたいのが「スパイス」です。
オススメのスパイスと美容の関係
スパイスは風味を良くしたり、臭みを消したりといった香りのほかに、辛みやピリピリとした刺激などをプラスするのにも役立ちます。
日常的にもよく使うスパイスを例にとると、生姜のピリピリとした成分はジンゲロールというもので、生の生姜をおろしたばかりのものに多く含まれます。これは菌を抑制する働きがあるためにカツオのたたきなどの生ものに使用することが多くあります。
実はこのジンゲロールは長い間空気に触れていたり、加熱したりすることにより「ショウガオール」というものに変わります。これは血流を良くする働きがあります。そのため、夏の冷え対策に生姜を使用する時は炒め物などにすると良いでしょう。
にんにくも同様にアリインという香りの成分がありますが、加熱することでアリシンという成分に変わり、血流をスムーズにする働きがあります。その他にはこしょうの辛み成分であるピペリンや唐辛子のカプサイシンも血流UPに役立つ成分です。
いつもの炒め物にスパイスをちょっと追加することで味のアクセントになるだけでなく、夏の冷え対策としても役立てましょう。スパイスの良い香りは食欲UPにも一役かっています。暑さで食欲が減ってしまうということは摂れる栄養素も減ってしまうということ。
スパイスを上手に使ったお料理で暑い夏も笑顔はじける毎日を送りましょう!
(テキスト: 管理栄養士 磯村 優貴恵)