ワインの色の違いはなぜ生まれる?
ワインの中でも良く飲まれるのは赤、白、ロゼではないでしょうか。この色の違いは使用するぶどうの品種や工程にあります。
赤ワインは皮が濃い紫色をしている「黒ぶどう」を皮ごと使用しているために出来上がりの色も綺麗な赤色に色づきます。白ワインには「白ぶどう」を皮や種を除いて作るためにクリアな色をしています。
「ロゼ」は色がついたぶどうを皮ごと使用し、色づいたところで皮を取り除くために薔薇のようなきれいなピンク色になるのです。
美容にはやっぱり赤ワイン!?
赤ワインは身体に良い、と言われる理由は「ポリフェノール」にあります。ひと口にポリフェノールといっても種類が多くありますが、赤ワインに代表されるのは渋みに関わる「タンニン」やベリー類に多く含まれる「アントシアニン」、「レスベラトロール」などが有名です。
ポリフェノールには老化や動脈硬化などの健康を害する原因となる活性酸素の発生を抑える抗酸化物質としての働きがあります。(※1)活性酸素はストレスや喫煙、激しい運動などによって大量に出やすい状況になりますので、仕事が忙しい方やストレスをためがちな方、ストイックに運動をしている方は注意が必要です。
ポリフェノールによる抗酸化作用を期待するのであれば白ワインよりも赤ワインがオススメです。
量や食べ合わせには注意が必要!?
ポリフェノールがたっぷり含まれる赤ワインは抗酸化作用がありますが、アルコールが含まれるために「飲みすぎ」には注意が必要です。アルコールのキャパシティには個人差がありますが、ワイングラスで1~2杯程度までが適量です。
アルコールが体内に入ると、脂肪の吸収も良くなりますので、揚げ物など脂っこいものは控え、旬の果物や野菜でビタミンやミネラルを摂りましょう。また、寒くなるこれからの時期は、同じく抗酸化作用の高いリコピンを含むトマトを使った温かい煮込み料理なども良いでしょう。
お酒が弱い方は煮込み用として使うという方法で赤ワインを楽しんでみてくださいね。
(テキスト: 管理栄養士 磯村 優貴恵)
(※1)『厚生労働省』「e-ヘルスネット:抗酸化物質」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
(2017.10.16アクセス)