子どもと料理を作るメリットは?
食材に触れる・匂いを嗅ぐ・トントンと刻む包丁の音を聞くなど、料理を通して得られる様々な経験は、幼児期に大切な五感や想像力を育みます。
そして「自分で作れた」という達成感や、「おいしい」と言ってもらえる満足感を得ることは、子どもの自信につながります。
「何を作る?」「どの食材にしようか?」と会話をしたり、食材の扱い方を教えてあげたりと、楽しくコミュニケーションを取りながら料理をすることは、親子の絆も深めます。
何歳からキッチンでお手伝いさせてよい?
キッチンでのお手伝いは、2~3歳からが目安です。キッチンには危険もあるため、ママの話がきちんと聞けて、言葉を理解できるようになってからが安心です。
お手伝いにはまだ早い年齢の子どもには「今からハンバーグを作るよ」「卵をまぜまぜするね」とキッチンから話しかけてあげましょう。料理している姿を見せることで「ママは何してるんだろう」「自分もやってみたい!」と、子どもの興味心や好奇心を育てていきましょう。
はじめはどんなお手伝いから?
まずは、包丁や火を使わないことから始めましょう!
チャレンジしやすいのは「ちぎる」作業です。サラダに使うレタスやハムをちぎったり、スープに入れるきのこをほぐすのもよいですね。泡立て器やスプーンを使って、ボウルに入れた卵を「混ぜる」や、マリネなど野菜を調味料で「和える」作業も、小さな子どもに適しています。
気をつけたい点
最も気をつけたいのは「包丁」と「火」の扱いです。ケガややけどには十分注意し、作業中は目を離さずサポートしてあげましょう。包丁は、手を切りにくい子ども用包丁を使うのが安心です。はじめは食事用のナイフで練習するのもよいですね。
加熱作業では、火に注意するだけでなく、フライパンやガス台も高温になって危険だということを事前に教えてあげてください。揚げ物のように油がはねる危険のある料理は、子どもに衣を付けてもらい、揚げる作業はママが行うなどうまく役割分担をしましょう。
子どもと作れるおすすめレシピ
おすすめは、火を使わずにテーブルで作業ができる「ホットプレート」を使ったレシピです!
ホットケーキなら、子どもに生地を混ぜてもらい、焼くのはママ。つぶしたバナナやすりおろしたニンジンを入れてもよいですね。
餃子の皮を使ったミニピザもおすすめです。餃子の皮にケチャップを塗り、コーンやウインナー、野菜やチーズなどをのせて焼けば完成。好きな具材を選んだり、彩りよくのせたりと、楽しみながら作れますよ!
(テキスト:管理栄養士 板垣好恵)