おばんざいとは
京都の家庭料理のことで、何気ない日常のおうちごはんに出てくるお惣菜を「おばんざい」と言います。
旬の食材や乾物の他、見栄えは少々落ちてきていてもまだまだ食べられる野菜、ヘタや皮、出汁を取ったあとの乾物などを使い、質素でありながらも美味しくいただくために丁寧に調理されたお惣菜です。
シンプルで飽きが来ない味付けのおばんざいは、普段使いできるものばかり。たっぷりの野菜と色々なものをちょこっとずつ味わえるのも魅力の一つです。定番のおばんざいを覚えて、エコで美味しい小皿晩ごはんを楽しんでみましょう。
炊いたん(煮物)
鰹や昆布、椎茸などの出汁を使い、大根や人参などの根菜類と油揚げや高野豆腐などと煮て、醤油とみりんなどで味付けします。
炒め物
ほうれん草や小松菜などの葉物や、人参の皮、戻したひじき、ジャコなどを油で炒め、塩や醤油などで調味します。かまぼこやさつま揚げなどを入れても◎。
煮浸し・焼き浸し
茄子やオクラ、ししとうなどに火を通し、出汁と醤油、みりんなどの調味液に浸し、味を染み込ませます。
和え物
ほうれん草などの葉物野菜を茹で、すりごまや味噌、醤油などで和えます。
季節や日によって使う野菜や乾物などを変え、仕上げにごまや削り鰹をふりかけるなどひと手間加えると、おばんざいのレパートリーも広がりますよ。
(テキスト: 宇田川 みさき)