アメリカでは蕎麦が健康食品として注目を集めています。小麦アレルギーを起こすグルテンが含まれないことや、低カロリーでビタミン豊富と言う事実も相まって、日本人が思いつかないような蕎麦が色々な面白いアレンジ料理がたくさん登場しています。動物性の材料が含まれないので、ビーガンの食卓にも向いています。
アメリカ人からすると、蕎麦の香ばしい香りは「ナッツのよう」だそう。日本人のようにそばつゆでさっぱりといただくより、焼きそば風や冷製パスタサラダのように楽しむのが人気です。アメリカナイズされた中華料理では、もともと麺にピーナッツバターソースを絡ませたコールドヌードルが定番なのですが、ヘルシーコンシャスな人は小麦麺ではなく、グルテンフリーの蕎麦を代用するようになっています。
千切りにした野菜をたっぷり加えて和えれば、すぐ出来上がる手軽さも人気の秘密です。ほかにも、生春巻きの春雨やパッタイ(タイ風焼きそば)のライスヌードル替わりなど、日本人では思いつかない斬新なアレンジがたくさんあって驚かされます。
いつもの蕎麦に一手間加えたアレンジレシピに挑戦してみませんか? 野菜たっぷりの蕎麦サラダは、冷やし中華の代わりにどうぞ。ナポリタンも蕎麦を使うと、「あら、意外とケチャップと合う」などの発見があるかも知れません。蕎麦粉を使ったシフォンケーキはカルバドスをきかせた生クリームが大人の味。普段慣れ親しんでいる日本の食材に秘められた可能性の広さを実感してみて下さいね。