チョコレートは何歳から食べられる?
子どもにチョコレートを与えるのに「何歳からOK」という明確な決まりはありません。
少なくとも、消化器官が未発達の離乳食期(1歳半まで)の間は控え、それ以降に与える場合も、クッキーにのっているような少量のチョコレートにとどめましょう。
板チョコなどの「チョコレート菓子」を楽しむのは3歳以降が目安です。
子どもの味覚は3歳までに土台が作られますが、赤ちゃんから味の濃いものを食べる習慣があると、薄味の食事を嫌がったり、大人になっても濃い味を好みやすくなると言われています。
甘くて味の濃いチョコレートは、乳児期にはできるだけ控えましょう。
チョコレートに含まれる栄養成分
チョコレートの主成分は糖質・脂質ですが、実は、それ以外に健康に役立つ栄養成分も含まれています。
代表的なのは「カカオポリフェノール」です。
チョコレートの原料であるカカオ豆に含まれ、抗酸化作用の他、悪玉コレステロールの低下やアレルギー症状の緩和、ストレス解消になることも認められています。(※1)
また、自律神経を整える「テオブロミン」や、カルシウムやマグネシウム、鉄分などのミネラルも含まれます。
適量のチョコレートを食べることは、体にとって有益な栄養補給にもなるのです。
子どもにチョコレートをあげる時、気を付けることは?
色々な栄養成分が含まれていても、チョコレートは高カロリーで、食べ過ぎは小児肥満を招きます。
甘いものは依存性があるので、食事よりもチョコレートを欲しがってしまうことも。
チョコレートはあくまでも嗜好品であり、食事の代わりにはなりません。
食事と被らない時間帯に、あらかじめ量を決めて与えましょう。
また、虫歯にも要注意。歯にこびり付きやすいチョコレートは、虫歯の原因になりやすいお菓子です。
食べた後は歯磨きをしたり、うがいや、麦茶や水を飲むなどして口の中にチョコレートを残さないようにしましょう。
子どもにおすすめ!チョコレートの食べ方
子どもが大好きなチョコレート、たくさん食べるとカロリーが心配…
そんな方には「果物のチョコレートがけ」がおすすめです!
溶かしたチョコレートを、いちごやりんご、キウイフルーツなどの果物に付けてコーティングします。
冷蔵庫で冷やして、チョコレートが固まればできあがりです♪
チョコレートの甘味と、果物の酸味がマッチして、止まらないおいしさです。
子どもと一緒に好きな果物を使って楽しく作ることができ、その上、果物のビタミンや食物繊維もとれてしまうという大満足のおやつになりますよ。
(※1)富永靖弘(2011)『改訂新版 栄養成分の事典』(株)新星出版社
(テキスト:管理栄養士 板垣好恵)
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