GWなどの長い休みは子どもと過ごす時間が長く、おやつを求められることも増えますよね。
「連休の間だけ特別!」と与えてしまうと、普段よりも食べ過ぎてしまったり、食事の時間にお腹が空かず欠食をしてしまったりと、食生活が乱れやすくなってしまいます。
おやつの食べ過ぎで乱れた食生活を整えるポイント
おやつで乱れた食生活を元に戻すには「生活リズムを整える」ことがポイントです。
具体的には「朝食を食べる」ことを意識しましょう。
早起きをして朝食でエネルギー補給をすると、午前中を活動的に過ごせるので、昼食や夕食をしっかり食べられるようになります。
食事で満腹感を得られれば、長期休みで習慣化してしまったおやつの量も徐々に減り、食生活も整っていきます。
おやつを全くなしにする必要はありません。子どもにとっておやつは栄養補給でもあるため、食事に影響しない量と時間を決めて、与えるようにしましょう。
市販のお菓子を求められた時、代わりに何をあげたら良い?
子どもは甘いお菓子やスナック菓子が大好きですが、健康面を考えるとなるべく控えたいもの。
本来、子どものおやつは「3度の食事ではとり切れない栄養補給」の役割です。
おやつ=お菓子ではなく、栄養を補える食べ物を選びましょう。
りんごやバナナなどの果物、蒸かし芋やトマト、トウモロコシなどの野菜は、栄養価も高く、素材そのものに自然の甘味があって子どもに好まれやすいです。
ヨーグルトやチーズなどの乳製品、サンドイッチやおにぎりも良いですね。
市販のお菓子の中では、せんべいがおすすめ。せんべいは原材料が米なので安心ですし、硬いのでよく噛んで食べることができます。塩分が控えめで、化学調味料などが使われていない子ども向けのものを選びましょう。
子どもが喜ぶ!ヘルシー手作りおやつ
おいしくて栄養もとれる、ヘルシーなおやつを子どもに食べさせたい!という方には、野菜を使った手作りおやつがおすすめです。
ビタミンや食物繊維がとれて、野菜の持つ自然な甘みや風味で、砂糖控えめでも子どもが喜ぶおいしいおやつができます。
ホットケーキやマフィンの生地には、人参やほうれん草を入れてみましょう。
人参はすりおろして、ほうれん草は茹でてみじん切りやペースト状にして加えます。
かぼちゃやさつま芋は、茹でてマッシュしてパウンドケーキやプリンに入れたり、角切りにしてヨーグルト和えにしてもおいしいです。
「おやつタイムは栄養補給のチャンス!」と捉え、ときには市販のおやつもうまく活用しながら、子どもの健やかな成長をサポートしていきましょう。
(テキスト:管理栄養士 板垣好恵)