「すだち」と「かぼす」いずれも8月末から10月にかけて、サンマが旬を迎える秋に旬を迎えます。果汁の質や量とも最高で風味の豊かな時期を逃さず、お料理に取り入れたいものです。さて、その違いは?
すだちは徳島県の名産品です。1個40グラムと小ぶりで、ゴルフボールほどの大きさ。清々しい香りで松茸などとも相性ぴったりで、土瓶蒸しなどにもよく添えられています。一方、かぼすは大分県の名産品。1個の重さは100から150グラムほどで大きさはテニスボールくらいです。うどんや焼き鳥、焼きサンマなどには、どちらも同じように使われているようですが、今回はすだちの活用レシピと保存法をご紹介します。
サンマや松茸の網焼きはもちろん、秋が旬のスルメイカやりんごとも相性がいいすだち。ドレッシングに加えても爽やかな香りが楽しめます。シトラス系の爽やかな芳香は、白ワインにも合うので、すだちドレッシングのサラダは軽めの前菜としてもおすすめです。
黄色味を帯びているすだちは、糖度が高くなっています。そのため、果汁を絞って製氷皿に入れて冷凍にして保存すると、マリネソースやポン酢に加えたり、ハチミツを加えてすだちドリンクにしたりと重宝します。密閉できる袋に入れて冷凍保存すれば、1年くらい持ちます。また、皮も細かく刻んで密閉容器で冷凍しておくと、うどんやそばのトッピングにしたり、サラダにかけたり活用できます。ケーキやクッキー生地に混ぜれば、すだちの香りが立ち上るスイーツが出来上がり。半分凍りかけのときに手で揉みほぐしておくと、使い勝手がよくなります。
秋の味覚のぶどうとすだちを組み合わせたフレッシュなモヒートは、季節感あふれて贅沢な気分を味わえます。秋の味覚のゴールデンコンビ、サンマと合わせたオイルパスタは目からウロコのおいしさです。