煮ものつくりの工程でよく出てくる「落し蓋」。
どのような効果があるかご存じですか?
少ない煮汁でも蒸発を防ぐ上にムラなくできる
ひたひた程度の煮汁で炊く場合、蓋をしていないとどんどん水分だけ蒸発してしまいます。落し蓋をすることにより鍋の温度が均一になり、加熱のムラ・味つけのムラ防止に!
食材の臭みを取る
落し蓋は完全に密封して加熱するわけではないため、蒸気と一緒に臭みも逃がしてくれる効果が。魚の煮物でぜひ試してみて!
煮崩れを防ぐ
落し蓋で軽く食材を抑えているため、食材どうしがぶつかっておこる煮崩れの防止にも!
落し蓋は購入を考えなくても、キッチンにあるもので簡単に代用することができます。クッキングシートを鍋よりも一回り小さく丸く切り、四つ折りに。先端をはさみで切り落とすと完成!
キッチンペーパーでも作ることができますが、パルプ以外の厚手のものを使用しましょう。
魚介類を使う煮物は難しそうに思う方が多いかもしれません。下処理と落し蓋だけしっかりすれば、プロ顔負けのおいしい煮物が作れるかも?♪
肉の持つ独特の臭みも、落し蓋を使って調理してみましょう。いつもよりもクセのない煮物になります。
イモ類やこんにゃくなど味の染みにくく、味むらしやすい食材にも落し蓋を。
いつもよりも早く、ムラなく味が染みますよ♪
(テキスト:山本 和枝)