こんにちは!管理栄養士の楠本睦実です。
「酒粕」は清酒が作られる過程の中で出る「搾りかす」です。うま味成分を豊富に含むほか、栄養価も高く、料理の味わいや風味もアップ!
おいしいだけでなく身体にも嬉しい食材となれば、普段の食事に取り入れる以外の選択肢はないですよね♪
そこで今回は酒粕が持つ驚きのパワーと、おすすめの酒粕を使ったレシピをご紹介します。
酒粕が持つパワーとは?
発酵食品である酒粕は、食事から摂る必要がある必須アミノ酸が多く、良質タンパク質を多く含む食材です。
他にも腸内環境を整えるオリゴ糖、そして代謝の促進に関わるミネラルを豊富に含みます。また、妊娠期に特に必要とされる葉酸や、脂質の代謝を助けるビタミンB6も含みます。
酒粕には、うま味成分であるアミノ酸や有機酸が含まれているため、料理に使うことで味わいに深みが出るのが大きな魅力です。
このうま味成分のおかげで、醤油や味噌などの他の調味料を減らすことができ、おいしく減塩することもできます。
酒粕の正しい保存方法は?
酒粕は、空気に触れたり温度が高いところに置かれると熟成が進みやすくなり、色や香り、柔らかさなどのテクスチャーが変化しやすくなると言われています。
季節や冷暖房などにより室内は温度が変化しやすいため、開封したら常温ではなく冷蔵庫で保存しましょう。
長期に渡って使わない場合は、容器や保存袋などに小分けにして冷凍保存がおすすめです。
以下、種類別の酒粕の保存方法です。
◆ふやかして使う固形状の酒粕
板状の酒粕を1枚ごとにラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて保存しましょう。保存期間は冷蔵庫で半年、冷凍庫で約1年が目安です。
◆そのまま使えるペーストタイプの酒粕
冷凍用の密閉式保存袋に入れ、袋を薄く平らにし、できるだけ空気を抜いてから保存しましょう。こちらも保存期間は冷蔵庫で半年、冷凍庫で約1年が目安です。
酒粕はどんな料理に向いている?
この季節は酒粕を使った汁物「粕汁」を作ってみてはいかがでしょうか。栄養価の高い酒粕を使った汁物は、からだも温まり、代謝アップに繋がります。
また、魚や肉を漬け込んだ「粕漬け」もおすすめ。魚独特の臭みを抑えられたり、パサつきがちなお肉がしっとり柔らかく仕上がったりとメリットがたくさん。
その他、クリームチーズの代わりに酒粕を使った酒粕チーズケーキなども知られています。香りも良く、クリームチーズを酒粕で代用することで、低脂質でヘルシーな1品に。ちょっぴり大人なスイーツとして楽しめますよ♪
ここからはおすすめの酒粕レシピをご紹介していきます!
酒粕とお肉のうま味たっぷり!具沢山な粕汁
豚と酒粕のうま味があわさった具沢山の粕汁です。酒粕と味噌を入れたら風味がとばないよう、弱火で温めます。寒い日にぴったりの温まる1品ですよ!
「あったか豚粕汁☆冬のご馳走」
このレシピをチェック ⇒ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1080017367/
洋風アレンジ!里芋とベーコンの粕汁
酒粕とコンソメスープを組み合わせた洋風仕立ての粕汁です。定番の粕汁に飽きたという方は試してみてはいかがでしょうか♪ ベーコンの塩気が良いアクセントに!
「ぽかぽかあったか♪里芋の洋風粕汁」
このレシピをチェック ⇒ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1790008569/
しっとりやわらか!豚肉の味噌&酒粕漬け
酒粕を加えた味噌床に豚肉を漬け込み、しっとり柔らかく仕上げるポークステーキです。漬けておくだけなので、忙しい日のメインおかずにもぴったり♪酒粕を加えるだけなのに、いつもの料理がワンランクアップします!
「豚肉の甘味噌漬け」
このレシピをチェック ⇒ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1460010302/
酒粕とホットケーキミックスで簡単!酒粕チーズケーキ
日本酒が好きな方にぴったり!酒粕がふわっと香る大人なスイーツです。ホットケーキミックスを使うので、手軽に作れるのも嬉しいですね。
「酒粕とホットケーキミックスで超簡単濃厚チーズケーキ」
このレシピをチェック ⇒ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1270000797/
自然な甘みを楽しむ♪自家製甘酒
酒粕を鍋に入れてコトコト煮るだけで、簡単に甘酒が作れます。自然な甘さでそのままでもおいしいですが、豆乳やジュースで割るといったアレンジもおすすめです!
「酒粕で簡単!ほっこり甘酒」
このレシピをチェック ⇒ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1390020308/