日本人が「ビスケット」と聞けば、薄いクッキーのような焼き菓子をイメージしますが、KFCなどで販売している「ビスケット」やアフタヌーンティーなどでいただく「スコーン」も市民権を得ています。このスコーンとビスケットはとても似ていますが、アメリカ発のビスケットとイギリス発のスコーン、どう違うかご存知ですか?この際、レシピとともにしっかり違いを学んでおきましょう!
■スコーン
ニューヨークタイムズ紙の食コラムによると、名門フォーシーズンズホテルのペーストリーシェフが言うには、「スコーンとビスケットの違いは、たった小さじ2杯の砂糖と1個の卵だけ」だそう。英国式のスコーンは、少し甘めで紅茶などと一緒にいただく焼き菓子です。
食べる際にボロボロ細かくなってしまうほろりとした生地も特徴。こっくりしたクロテッドクリームやジャムなどをつけて、紅茶といただくと幸せな気分が満喫できます。割れた部分は「狼の口」と呼ばれ、これがあるのが上手に焼けている証拠だそう。この割れ目から手で水平にふたつに割って食べるのがマナーとされています。
■ビスケット
一方、KFCの故郷、ケンタッキー州があるアメリカ南部で作られてきたビスケットは甘みがなく、食事と共にいただくクイックブレッドです。甘みのないビスケットはフライドチキンのお供としてはもちろん、バターやジャム、はちみつやメープルシロップなどを添えていただいても、グレイビーやハムと一緒に食するにも適しています。粉チーズやハーブを混ぜ込んで焼いたミニビスケットは、ワインに合うオシャレなオードブルにも変身します。
ホットケーキミックスを使って簡単に作れるレシピから、イギリス仕込みの本格派スコーン、KFCそっくりのビスケットなど、ぜひマスターしてみましょう。お子さんと一緒に簡単に作れるスコーンは、ドライフルーツやチョコチップなど混ぜ込む素材を工夫すれば、さらに美味しくいただけます。