こんにちは!管理栄養士の植草真奈美です。
冬の冷えと違い、なかなか自覚しにくい夏の冷え。
夏に感じる冷えは、生活している環境や食事が原因になっていることが多いです。夏の冷えを改善するための食事のポイントや、おすすめの食材を解説します。
さらに、冷え改善におすすめの食材を使ったレシピもご紹介しますので、ぜひ食卓に取り入れてみてください。
夏の冷えの原因とは?
冬の冷えは「手先が冷たくなる」など症状を自覚しやすいですが、夏の冷えは気づいていない方も多いかもしれません。今、お腹を触ってみて、冷たいと感じたら要注意です。
夏に身体が冷えてしまう原因は大きく2つあります。
1つめは、冷房の効いた室内に長時間いることによって起こる身体の冷え。2つめは、冷たいもののとりすぎによる内臓の冷えです。
氷の入った冷たい飲み物やかき氷、アイスクリームなどの冷たいデザートのほか、食事のメニューも冷たくさっぱりしたものを食べることが多くなるため、夏は特に内臓の冷えに注意が必要です。
冷えを改善するおすすめの食材は?
まず、夏の冷えを改善するために気を使いたいのが飲み物や料理の「温度」です。
夏は、温かい飲み物や料理を飲んだり食べたりする機会が減りますが、氷の入った冷たい飲み物を常温の飲み物に変えたり、冷たいものを食べる前に白湯を飲んだりなど、内臓を温めるなど工夫してみましょう。
また、食材選びにも気を配ってみましょう。
冷え改善におすすめしたい食材1つめは、「かぼちゃ」です。かぼちゃに豊富に含まれるビタミンEは、毛細血管を拡張し、血液の流れを良くすることで、冷えを改善する働きがあります。
国産のかぼちゃは5月〜9月に旬を迎え、この時期が一番おいしい時期なので、夏に食べるなら国産のかぼちゃがおすすめです。
冷え改善におすすめしたい食材2つめは「鶏肉」です。鶏肉に含まれるたんぱく質は消化・吸収される過程で熱を発生し、体温を維持する働きがあります。他にもたんぱく質を含む食材はたくさんありますが、その中でも鶏肉はたんぱく質の含有量が多いほか、手頃な価格で買うことができるのも魅力です。
冷え改善におすすめしたい食材3つめは「発酵食品」です。発酵食品に含まれる乳酸菌は腸内環境をととのえる働きが期待できます。腸内環境の悪化は冷えにつながってしまうため、発酵食品を意識的に食事に取り入れるとよいでしょう。
冷えを改善するおすすめレシピ(1)
【鶏肉とにんにくの芽のキムチ炒め】
鶏肉と玉ねぎ、にんにくの芽を使った、夏を感じるピリ辛の炒めものレシピです。炒めるだけなので、とても簡単に作ることができます。にんにくの芽をたっぷり使い、暑い夏の日にも食欲そそる1品です。
冷え改善の注目栄養素は鶏肉に含まれる「たんぱく質」です。さらに、キムチもおすすめの食材です。発酵食品であるキムチは「乳酸菌」を含み、腸内環境に働きかけ、冷えの改善が期待できます。キムチはそのままでも食べられて、料理に取り入れれば味が簡単に調うので、食卓に取り入れやすい発酵食品です。
「鶏肉とにんにくの芽のキムチ炒め」
このレシピをチェック ⇒ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1330012410/
冷えを改善するおすすめレシピ(2)
【レンジで簡単☆さつま芋と南瓜のデリ風サラダ】
作り置きもできる、さつまいもとかぼちゃを使った食べごたえたっぷりのサラダレシピ。電子レンジ加熱で作るので、簡単・時短で作れる1品です。
冷え改善の注目栄養素はかぼちゃに含まれる「ビタミンE」です。さらに、さつまいもとヨーグルトとの組み合わせも冷えの改善におすすめです。
さつまいもに豊富な「食物繊維」とヨーグルトに含まれる「乳酸菌」により、腸内環境の改善が期待できます。パンプキンシードの代わりとして使えるアーモンドはビタミンEと食物繊維が豊富なため、冷え改善にもぴったり。プラス食材として加えてもよいでしょう。
「レンジで簡単☆さつま芋と南瓜のデリ風サラダ♪」
このレシピをチェック ⇒ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1070031310/
夏は内臓の冷えが多いため、食事に気を使うことが大切です。暑い夏を元気に乗り切るために、冷えを見過ごさず、食事から冷え改善に働きかけてみてくださいね!
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