こんにちは!栄養士の藤本マキです。
この時期、スーパーにたくさん並んでいる旬の味覚、「秋鮭」。
産卵間近の秋鮭は身が引き締まり、脂が少なくあっさりしているため、そのまま焼いて食べるよりも、バターや油を使う料理がおすすめです。
今回は甘酢だれにからめた鮭に、濃厚なタルタルソースをかけていただく「秋鮭の南蛮タルタルソースがけ」レシピをご紹介します。
※同じ南蛮でも、南蛮酢に漬け込んだ酸っぱい“あの料理”ではありませんよ!
知っておきたい「鮭」が持つ栄養素
鮭は身が赤いため赤魚と思われがちですが、実は白身魚というのはご存知ですか?
さらに面白いことに、鮭は白身魚でありつつも、青魚に多く含まれるDHAやEPAと呼ばれる不飽和脂肪酸も含まれています。
これらには血圧を下げるほか、LDLコレステロールを減らすなどの働きがあるとされており、生活習慣病が気になる方は特に積極的に取り入れたい栄養素です。不飽和脂肪酸は体内で合成することができない必須脂肪酸のため、食事から摂取する必要があります。
鮭は、小骨や臭みが少なく、調理もしやすいためお子さんにも食べやすい魚のひとつです。旬のこの時期にこそ、積極的に食卓に取り入れてDHA,EPAを補いましょう!
「秋鮭の南蛮タルタルソースがけ」のポイント
「鮭南蛮」と聞くと、酸味のある南蛮酢に鮭と野菜を一緒に漬け込んだ料理を思い浮かべてしまうかもしれませんが、今回ご紹介するのは、チキン南蛮の鮭バージョンです。
甘酢を絡めて焼いた鮭に、タルタルソースをたっぷりかけていただきましょう♪
玉ねぎを加えず卵だけで作った濃厚でマイルドなタルタルソースは、さっぱりした秋鮭を濃厚な口当たりにしてくれます。
お子さんもよろこぶこと間違いなしです!
「秋鮭の南蛮タルタルソースがけ」レシピ
【材料:2人分】
・秋鮭…2切れ
・塩、胡椒…少々
・薄力粉…小さじ2
・(A)醤油…大さじ1
・(A)砂糖…大さじ1
・(A)酢…大さじ1
・サラダ油…適量
<タルタルソース >
・ゆで卵…2個
・(B) マヨネーズ…大さじ2
・(B) ヨーグルト…大さじ1
・(B) 塩、胡椒…少々
・(B) 砂糖…小さじ1/3
・パセリ…適量
【作り方】
1.[タルタルソースを作る]ボウルに粗みじん切りにしたゆで卵を入れ、(B)を加えて混ぜ合わせる。
2. 秋鮭は5等分程度に切り分け、軽く塩、胡椒をふる。ポリ袋に入れ、薄力粉を加えて袋をふってまぶす。
3. フライパンにサラダ油を熱し、2を入れる。軽く底面に焼き色がつくまで4分程度焼いたら上下を返し、蓋をして2〜3分焼く。
4. フライパンの余計な油をキッチンペーパーで軽く拭き、(A)を注ぎ入れ、汁気が少なくなるまで煮からめる。器に盛り付け、1のタルタルソースをかけ、刻んだパセリを散らす。
【ポイント】
調味料を加える前にフライパンの油を軽く拭くことで、より臭みがなくなり、おいしく仕上がります。
また、タルタルソースはマヨネーズだけで和えるとハイカロリーになりがちですが、マヨネーズの一部をヨーグルトに置き換えることで、手軽にカロリーダウンできます。(ヨーグルトがなければ、マヨネーズのみでも構いません。)
甘酢だれで煮からめた鮭は、それだけでもごはんのおかずになりますが、タルタルソースをかけると見た目も華やかになり、お子さんも喜ぶご馳走に♪
さっぱりした秋鮭に合う、濃厚タルタルソースをたっぷりかけてお召し上がりくださいね。