独特の爽やかな香りと、鮮やかな皮の色合いが様々な日本料理の引き立て役として使われているゆずは、秋こそが旬!皮から果汁まで余すことなく使うコツを紹介します。
ゆずを選ぶ際には、手に持った時に実に張りがあるものにしましょう。ヘタの部分を見て、切り口が新しく茶色くなっていないか確認するのも、新鮮さを見分けるポイントです。ゆずは乾燥しないようにラップで包むか、密封バッグに入れて野菜庫で保管します。冬場は室内でも1週間程は大丈夫ですが、香りが命なので、なるべく早く使い切って下さい。
冷凍保存のコツ
また、使いきれない場合は冷凍がおすすめ。細く刻んで冷凍してしまうと、細胞が潰れて香りが逃げやすくなってしまうので、皮は刻まず幅広にむき、ピッタリとラップで挟んで冷凍します。果肉は半球に切り、半分ずつラップで茶巾状に包んで保存袋に入れて冷凍しておくと便利です。
皮は使う直前に凍ったまま白い部分を削り、細く刻んで使います。果肉は自然解凍して絞るだけでOKです。ゆず皮を肉じゃがの隠し味に少し添えたり、和え物や冷奴などにほんのひとかけ添えるだけで上品さが演出できます。
果汁もフル活用!
ゆずは爽やかな香りと果汁の酸味、果皮の鮮やかな色を料理に添える引き立て役として使われますが、それだけではもったいない!果汁をたっぷり使ったゆずぽんは鍋料理にピッタリ。焼き魚にも果汁をふりかけてもおいしくいただけますし、ドレッシングに果汁を加えれば爽やかな風味も楽しめます。
練り味噌にゆず皮をみじん切りにして加えた柚子味噌や手作りゆずマーマレード、果実をまるごとを使ったゆず酒やゆずドリンクなど、実は調理の幅が広いのが特徴です。今回は手作り柚子胡椒のレシピもご紹介しています。これからの季節、鍋にはゆずぽんとともに必需品でもありますね!香り高い本格的な柚子胡椒をぜひ家庭で作ってみて下さい。