「スロークッカー」は名前通り、じっくり時間をかけて加熱する調理器具です。具材を下ごしらえして調味料を加えてセットしておけば、あとはできあがるまでおまかせ。70〜80度でゆっくりコトコト煮込んでくれます。蒸気を逃さずに煮込むことで素材の旨みを閉じ込めた深い味わいをキープ。煮くずれも少ないのが魅力です。吹きこぼれがないことや、煮込み料理でも長時間ガスコンロを占領せずにすむ点や、片付けが簡単なのもメリットですね。
朝材料を入れば、ディナーには出来上がっているという、言わば「ほったらかし」できる至便さがアメリカやヨーロッパで大人気!以前は多忙なワーキングママが活用していたのですが、今では逆に週末は家でゆったりして、手間をかけずにおいしいディナーを食べたい方に人気になっているようです。
特にスジ肉などを煮込んだシチュー、ポトフや豆料理、塊肉のポットローストやコーンドビーフなど、欧米人にとってノスタルジックな「おふくろの味」メニューを手軽にかつ上手に作れるのが大きな理由だそうです。今回はスロークッカーを使った代表的なレシピとして、ヨーロッパでもこの近年大人気の柔らかく煮込んだ「Pulled Pork」とお口の中でほろほろ崩れる「牛肉の中華煮込み」を紹介します。
なお、スロークッカーをお持ちでない方は、日本人が誇る素晴らしい家電の代表格、炊飯器を活用しましょう。これからのシーズンに活躍間違いなしのおでん、豚肉と昆布の煮込みとともに、揚げずに作れる大学イモのびっくりアイデアレシピにも挑戦あれ!