「ガレット」と言えば、日本ではハムや目玉焼きなどをのせたそば粉クレープを思い浮かべます。しかし、本場フランスで「ガレット」は「丸く薄いもの」の総称であり、様々な形とフィリングのケーキやパイを含んでいます。
そういう意味では、スライスしたじゃがいもを使った西洋風お好み焼きがガレットと呼ばれるのも納得できますね。そば粉クレープは、実はブルターニュ地域のローカル料理「ブルトン・ガレット」という、数多くのガレットの中の1つなんです。
型なしタルトの様々な形
海外のブログやメディアでよく見かけるガレットは、クラスト生地をタルト型やパイ皿を使わず焼き上げるベーシックなタイプ。りんご、ベリー、桃など旬のフルーツをのせるなら甘めの生地、ローストした野菜やチーズ、ハムなどをのせるなら、全粒粉などを使った甘みをおさえた生地を使います。
生地を丸く伸ばしてフィリングをのせたら、端を内側に折り畳むようにして形を整えて焼き上げます。ピザを彷彿させる手作り感あふれる仕上がりが特徴。ある意味、タルトやパイの原型とも言えますね。
甘党におすすめのガレットたち
さて、今回は甘いガレットに注目。ブルターニュ地方の銘菓でバターたっぷり厚めの焼き菓子「ガレット・ブルトンヌ」、中に入れ込んだフェーブと呼ばれる人形が、当たった人の幸運を約束する「ガレット・デ・ロワ」、そして型無しで気軽に作れる旬のフルーツやバナナを入れた素朴なガレットなど、スイーツとしていただくガレットを集めました。焼き上がるときの甘い香りにそそられること間違いなしですよ。