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「会席料理」と「懐石料理」の違いは知っていますか?

楽天レシピ デイリシャス 2015年11月3日 17時0分

"日本料理の形式である「懐石料理」と「会席料理」は、どちらも「カイセキリョウリ」と読むため、その違いが曖昧のままになっている方も多いのでは?日本人として知っているべき和の知識ですので、この機会にぜひ、ふたつの違いを覚えておきましょう。

お茶と一緒に楽しむ「懐石料理」

「懐石料理」の「懐石」とは、禅寺で修行僧が空腹や寒さをしのぐため温石(おんじゃく)を懐にしのばせた故事に由来しています。転じて、茶の席で客人をもてなす軽めの料理のことを指します。つまり懐石は茶道から生まれたおもてなしです。

基本的な懐石料理の流れは下記の通りです。

①折敷=おしき(脚のない膳)でご飯、汁、向付
②椀盛
③焼物(この3つは基本の一汁三菜)
④強肴
⑤小吸物

ここまでが食事で、「献酬」(けんしゅう)へと続きます。

⑥八寸
⑦湯桶(ゆとう)と香物
⑧主菓子と濃茶

茶の味を楽しめるため、味付けの濃いものや揚げ物など油っこい料理はNG。

お酒と共に提供される「会席料理」

一方、酒を楽しむことを前提に献立が組まれているのが会席料理です。

基本的な会席料理の流れは、まず

① お酒
②先付(さきづけ)
③前菜
④椀物
⑤向付(むこうづけ、刺身やなますなど)
⑥煮物
⑦焼き物
⑧揚げ物
⑨ご飯、香の物、止め椀
⑩水菓子

これに蒸し物、小鍋物が加わることもあります。⑧の揚げ物までは、お酒を楽しみながらいただく趣向です。基本は「一汁三菜」で、最後に食事とデザートで締めくくるのが一般的。苦しい決まり事はなく、場合によってはご飯を先に出してもOK。

つまり、懐石と会席の違いは、もてなしの主体になるものがお茶かお酒かによるもの。違いを理解した上で、もっとお家ご飯に取り入れてみましょう。材料がシンプルで、お酒の肴や前菜にぴったりのレシピを集めました。

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