「食物アレルギー」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。実際にお子さんがアレルギーを発症しているママもいるのでは?
近年食物アレルギーは増加傾向にあります。食物アレルギーは乳児に最も多く、この時期に発症したものは成長と共に治りやすいとも言われています。反対に学童期から成人以降に発症する食物アレルギーの場合は治りにくく、長く続くことも少なくありません。この時期に発症する食物アレルギーの例としては、甲殻類、果物、魚類、そば、ピーナッツなどがあります。
乳幼児と卵・牛乳・小麦アレルギー
乳幼児の3大アレルゲンと言われているのは「卵・牛乳・小麦」です。身近な食材ばかりですよね。
これらの食物アレルギーになった場合、多くは原因となる食材を食べない「除去法」で対応することになります。ですが、卵、牛乳、小麦は普段の食卓で登場する機会の多い食材ですし、様々な食品に含まれているので1つ1つ細かくチェックしなくてはいけないのが大変ですよね。少量でも発症することもあるので、市販の加工品を購入する際には成分表示をしっかりと確認しましょう。
代用食材を活用しましょう!
普段の食事で手軽に代用できるものがあります。
① 卵
卵がメインの料理はすべてNGです。ハンバーグなどのつなぎには片栗粉やすりおろした芋を使用しましょう。お菓子の場合はふくらます働きがあるのでベーキングパウダーで代用します。栄養面では卵は「たんぱく質」なので魚や肉、大豆などのたんぱく質源で補いましょう。
② 牛乳
クリーム系の料理、パンケーキなどは豆乳、ココナッツミルクで代用できます。栄養面はカルシウム不足を補うために小魚、海藻、豆腐などを食べさせるようにしましょう。
③ 小麦
パン、麺類、お菓子などは米粉や片栗粉を使用しましょう。栄養面は炭水化物の摂取のためにお米を主食の中心にします。雑穀粉なども取り入れると幅が広がりますよ。
アレルゲンとして多い食材を使った定番メニューの代用アイディアを1つご紹介します。卵料理の定番「オムライス」の場合には、チキンライスは通常通りでOKです。上に乗せる卵の代わりにペーストしたかぼちゃに片栗粉を混ぜて薄く焼いたものを乗せます。味は全く違いますが、見た目はオムライスになりますよ。
食べたいものが食べられない・・・そんな悩みも多いですが、お子さんもママもみんなで楽しく食事ができるように上手にアレルギーを付き合っていきましょう。
(テキスト:上野 知佐)